内容説明
学校で声を出せない子のために何ができるのか―新しい言葉が生まれるときを待ち、子どもによりそう教師たちの情熱を描く長編。
著者等紹介
柴垣文子[シバガキフミコ]
1945年宮城県えびの市生まれ。1968~2000年京都府小学校教員。日本民主主義文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムー
10
映画のタイトルからこの本を知りました。ミチルという場面緘黙症の症状を持つ子どもを中心としているが、家族の問題や教員の問題、夫婦間の問題、戦争の話など様々な要素を含み幅広い物語となっていた。 ミチルを取り巻く2人の友達の対応に終始感心しながら読んでいた。そして、三木先生は本当に教育者として真っ直ぐでとても優しい人柄が文章の端々に感じられた。最も印象的だった対応は、運動会の100M走でミチルの緊張が高まった時のこと。こんな風に自分の気持ちに向き合ってくれる先生がいたら、どんなにか救われるだろうと思った。2019/11/19
tellme0112
6
読んでなかったような目にしていたような。40人クラス、保健室登校の子もいる長男の学級担任を思い浮かべながら。自分の子ども時代を思い出す。まさしくこういう時代。子どもの権利条約が批准されて間もない時代、教師は暴力振るうのを指導といっていた。競争は信頼を壊す。時代の空気を感じた。まだ、戦時中を知る先生が教壇にいた時代。赤旗掲載されてた小説で、映画の広告(だけ)みて読みたくなったが、子どもたち中心ではなく、ひとりの教員の公私さまざまな出来事が次々起こるイメージ。広く浅くあっさりと時は過ぎていく。2017/12/07
スターバード
1
ページをめくるごとに手の汗が多くなる感じで、ハッピーエンドを願いながら読み進めていきました。 先生と生徒の絆に感動しました。2015/03/17
萩原 一嘉@次走未定
0
先週に上映会で観た映画の原作です。 上映会の実行委員長さんが言っていたのですが、人物の配置やキャラクターはかなり変更されていました。元々赤旗に連載されていた事もあり、そう言うカラーが強かったのを脚本時に見直したんだと思います。 どちらが良い、とは言いませんが、同じテーマの別な話、と考えた方が良さそうです。2017/07/01
higassi
0
☆×3 90年代初めの風景は懐かしく読めたが、、。人物描写に深みがないかな?2014/08/06