内容説明
沖縄戦の事実を証言から伝える一巻目。序章ともいえる慶良間諸島への米軍の侵攻時に起きた「集団自決」、学童疎開船が沈められた対馬丸事件に迫ります。
目次
第1章 慶良間諸島の悲劇(慶良間諸島;座間味島の「集団自決」(強制集団死)
渡嘉敷島の「集団自決」(強制集団死))
第2章 対馬丸の子ども(対馬丸の子どもからあなたへ;対馬丸事件;海に沈んだ子どもたち;口止め(箝口令))
第3章 戦場への道(お前を16歳まで育てたのは死なす為ではない!;軍事教育一色に染まる学校(昭和16~18年)
沖縄はすでに戦場…「八重山出身者は戦争が終わるまで帰るな」
沖縄戦の悲劇を暗示する10・10空襲(昭和19・10・10))
第4章 軍国主義の旗手となったティーンエイジャー(なぜ、沖縄で戦争があったのか―15年戦争と沖縄戦;防衛隊の召集―根こそぎ動員;看護教育…女子学徒隊;正看護婦として入隊…看護学校生徒;軍国主義のマインドコントロール)
著者等紹介
行田稔彦[コウダトシヒコ]
1947年新潟県生まれ。新潟大学教育学部卒業。現在、和光学園理事、日本生活教育連盟委員長。前和光学園幼小中高代表(学園代表)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
27
児童書。渡嘉敷島などで起きた集団自決を中心に書かれた話。体験談をまとめたものなので、平和教育に利用できる。集団自決の話は生々しい。一番愛する人が敵兵に虐げられないように、自らの手で殺めるのだから。犠牲になった多くは、女子供。間違った洗脳教育だと言えばそれまでだけれど、その時代はそうするしか戦争へ突き進めなかったのだから、今の価値観で判断するのは難しい。『命は宝(ぬちどぅたから)』という沖縄の言葉は、本当にその通りだと思う。集団自決だけではなく、鉄血勤皇隊やひめゆり学徒隊の話も載っている。中学生から。2016/12/31
イボンヌ
4
前半は集団自決について、後半は沖縄戦全般や対馬丸沈没についてなどにも言及されています。 日付や数字など細かく記載されています。2025/06/11
天茶
1
読みかけ24p
︎💓ひかる💓
1
"いのちを捨てる教育"ってねぇああた、そんなのは教育とは言いませんのよぉ〜おっほっほ。お国の為に生命を断つということは尊いこと…当時はねでもそれは間違いですから!本当に"戦争"は世も末だと思う。集団自決にはいろんな理由があったんですね知らなかった。時代に、国に、戦争によって殺された等。酷い!酷い!子供までも…(涙)。対馬丸のお話は知らなかったです。地獄絵図だという、広島もそうらしかった、辛く悲しい事です。もう二度と駄目だからね!2025/04/17
Mm
1
戦争がない時代に生まれたかった 師範学校生のこの言葉が忘れられない。私は、望まれた時代に生きていることを痛感した。2014/03/06