目次
軍医になってしまった
広島陸軍病院へ
八月六日
初めて出会った“被爆者”
直後の戸坂村、被爆者救煙に奔走する
未知の症状で死んでいく被爆者
「ピカにはあっとらん」人が死んでいく
軍医から国立病院の医者に
アメリカによる原爆被害の隠蔽
孤立無援の被爆者たち
ぶらぶら病
被爆者援護と核兵器廃絶を訴えて
命の主人公に
著者等紹介
肥田舜太郎[ヒダシュンタロウ]
1917年1月1日、広島生まれ。1944年、軍医小尉として広島陸軍病院に赴任。1945年8月6日、広島にて被爆。直後から被爆者救援・治療にあたる。1953年、全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)の創立に参加。全日本民医連理事、埼玉民医連会長、日本被団協原爆被害者中央相談所理事長など歴任。自身の被爆体験を原点に、被爆者医療と核兵器廃絶運動に関わり続け、各地での精力的な構演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆまゆ
13
広島の地で被爆し、同時に被爆者の治療にもあたった軍医、肥田舜太郎さんが21世紀の若者に向けて書いた本。そんなに分厚い本ではありませんが、内容が重くて重くて。人間が人間とは思えない姿になって死んでいく、たとえ生き残ったとしても火傷のあとなどが残り差別をされる。外傷がなくてもまとわりつく「内部被曝」の怖さ。核兵器なんていう残酷なモノは、一刻も早くこの世から無くなってもらいたい。2017/09/07
Book Lover Mr.Garakuta
7
【図書館】【速読】:原爆にまつわる参考図書。学生向けの本。読んでて哀しくなり、憤りも感じた。2022/08/01
mimm
1
…これは高校生に向けて書かれた本…なのかな?とりあえず原爆による被害、苦しみはその後差別を伴って何十年にも及んだことは分かりました。アメリカによる占領下、ちゃんと治療・研究させてくれれば、なぜ同じ状況下で病を発する人と発しない人が分かれるのかも解明でき、それこそ現代に繋がる内部被爆の解明にも繋がったんじゃないかなぁとも。もちろん、たくさんの苦しみを早いうちに軽減できたんじゃないかな、ともどかしい気持ちもあります。2015/11/18
NACHU
1
医師の目から見た救いたくても救えなかった命。泣きながらページをめくった。私たちは過去の悲劇をもっと知るべきだと思った。2013/08/08
吉岡 力
0
講演を聞く前に読んでおこうと急ぎ読ました。 外部被爆のみでは説明の付かない多くの症例を診てきた生き証人の貴重な記録です。それも、子どもたちにも読めるようにと、多くにルビも振られた読みやすい本でもあります。 多くの人に読んでいただきたいと思います。 http://youtu.be/vo_wWn1N1Po2013/10/05