内容説明
国連が認める「子どもの遊びの権利」が、日本の子どもたちの未来を切り開く。豊富な実践例も踏まえ、日本の子どもたちの現状、持つ力、権利を育む力を考え合いましょう。
目次
1章 なぜ今、31条なのか(3・11大震災と日本の子どもたち;日本の子どもたちと31条 ほか)
2章 子ども時代をとりもどす―31条への取り組み(ワクワク・ドキドキ活動が元気をつくる;「毎日の生活の場」学童保育 ほか)
3章 国連子どもの権利委員会とのやりとり(国連に届けた2回の市民・NGO報告書と国連子どもの権利委員会最終所見;国連子どもの権利委員会、第3回勧告における31条 ほか)
補論 子どもの権利条約第31条とGeneral Comment(General Comment(GC)とは
31条がGCで取り上げられるまでの経緯 ほか)
著者等紹介
増山均[マシヤマヒトシ]
1948年、栃木県宇都宮市生まれ。現在、早稲田大学文学学術院教授。日本子どもを守る会副会長、同会編集『子ども白書』編集委員会委員長
齋藤史夫[サイトウフミオ]
1957年、静岡県焼津市生まれ。現在、埼玉純真短期大学特任講師。日本子どもを守る会編集『子ども白書』編集委員会事務局長。静岡少年少女センター副運営委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
32
子どもの権利条約第31条の休息・余暇・遊び・文化の権利について考察された本です。様々な実践例も示されながら、気晴らしすることができる権利が子どもにあり、だからこそ豊かな子ども時代を過ごすことができるのだと学ぶことができます。日本の子どもたちは競争と管理のなかで、真のゆとりが持てないでいます。福祉・教育・文化を権利として一体的に保障していくことの重要性も学べました。2017/10/20
いけぽん
2
子どもの権利条約31条についての本。遊びの権利の前に休息や余暇の権利が書かれています。余暇の権利、子どもが自分の時間の主人公になる権利、とても共感しました。もっと深めていきたいテーマです。2016/05/25
オリエ
1
子どもの権利条約第31条は気晴らし、遊び、文化の権利を保障している。しかし遊ぶ時間、余暇がないという子どもたち。日本の大人社会を反映している子どもの実態をどう考えて変えていくか、子どもの権利条約の大切さをあらためて感じた。2014/10/03
Ayano
0
子供の声は騒音だと、世間ではいわれてしまったりもするけれど、家の周りで遊んだりすることで社会性を身に付けて行くんだとかんじた。その環境を奪ってしまわぬ様にしたい。2014/06/20