内容説明
アメリカから日本に原発が持ち込まれた「源流」をたどりつつ、唯一の被爆国である日本が世界でも有数の原発大国となるにいたった経過を追い、財界をはじめとした原発推進勢力の野望と実態に迫ったルポルタージュ。
目次
第1章 九電「やらせ」メール事件はなぜ起きたか(スクープ―九電「やらせ」メール;「安全」より「再稼働」 ほか)
第2章 原発の源流と日米関係(“ラッキードラゴン”の衝撃;中曽根と正力―つきまとう諜報の影 ほか)
第3章 財界の野望(利権最優先の推進派;「大なる収穫」を期待 ほか)
第4章 追跡!原発利益共同体(メディアを使って「安全」宣伝;五〇年以上前から ほか)
資料 提言 原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格的導入を国民的討論と合意をよびかけます(二〇一一年六月一三日 日本共産党)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
D21 レム
2
先輩のお勧め本。えっ赤旗?と思ったが、データを積み重ねた良い本。2011年の春に九電やらせメール事件をスクープしたのは赤旗だったんだ。かつて「消費者運動を煽って企業をつぶすような紙面を作っていたのでは、広告だってでなくなりますよ」と脅された毎日新聞、など具体的内容満載。原子力興財財団の「原子力PA方策の考え方」(91年)を読むと、原発の広報の仕方にすべて覚えがあり、傲慢な人たちが国民を愚弄しているのがよくわかる。軽水炉自体欠陥が指摘されてきたことも。夜型エネルギー浪費社会の脱却を。2012/09/20
kadoyan
1
とりわけ、2章の、どのようにアメリカの核戦略のなかで、日本の原発推進がなされてきたのかという部分を興味深く読んだ。本当に何の科学的根拠も、検証もなくすすめてきたんだな。2012/04/05
Miki Shimizu
0
九電のやらせの件と原発が日本に来たアメリカ側と日本側の理由、テレビや新聞も政治家もみーんな電力会社とつながってんぞ!って話。わかりやすかった。2014/02/18
あむけ
0
原発再稼働のニュースをききながら、「安全」ってやっぱりないんだと思った。2012/06/09




