内容説明
おれたちは都合のいい消耗品じゃない。泣き寝入りはしないぞ、組合をつくってたたかうんだ。非正規労働者の真実、連帯と希望を描く意欲作。
著者等紹介
田島一[タジマハジメ]
1945年、愛媛県生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むっち
1
プロレタリア文学。2009年の蟹工船。2008年から2009の派遣切りをきっかけに提訴された一連の訴訟当事者をテーマにした小説。 たぶん実際に取材をしたと思われる事実の細かいデティール(裁判を闘う当事者の家族構成、選びようのない仕事、首切り後の不安な生活、首切りきっかけに起きた家族の離反や地域からの離反など)、細かな事実の描写は、まるでルポルタージュのよう、視点が定まらないとか、細部の描写に創作感がないというような意見もあるようだが、職場のリアルに目を向けた労働者派遣小説と言ってよい、。2018/07/07