内容説明
あのときからだ。ユメちゃんは、ぼくの中でスペシャルになった。それなのに…。どうやらユメちゃんは、てんせいくんのことがすきらしい。てんせいくんちは、お寺。お寺にはお墓や地獄絵があるんだ。こわいけど…ワクワクするー!「ぼく」の、友情と初恋の物語。
著者等紹介
八束澄子[ヤツカスミコ]
広島県生まれ。「青春航路ふぇにっくす丸」(文渓堂)で日本児童文学者協会賞、「わたしの、好きな人」(講談社)で野間児童文芸賞受賞。日本児童文学者協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人
大島妙子[オオシマタエコ]
東京生まれ。出版社退社後、絵本を描き始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Midori Matsuoka
8
八束澄子さんの作品を色々読んでみたくて手に取る。高学年~YA向けの作品が多い印象だったけれど、こちらは低~中学年向け。 小4のまさととそのクラスメイトでお寺の息子のてんせいくん(天晴、という字なのは後々わかる)。劇の背景でじごくの絵を描くことになり、てんせいくんのお寺を訪ねて地獄絵をみせてもらうことにする。絵を描く係はまさと、てんせいくんと、かんちゃんと、ゆめちゃん。 お寺育ちのてんせいくんの人柄と、まさとが抱く恋心と嫉妬心、子どもらしい子どもたちの友情とちょっと恋の物語。2024/11/05
ととろ
1
主人公は「ぼく」なのに、題名は、なぜか「てんせいくん」最後まで読んで納得。主人公のボクが、ヒーローじゃないのもいい。八束作品は、これまで思春期の物語が多かったように思う。今回は、少々年齢が低めの4人組の物語。登場人物のキャラクターがしっかりとしていて、ブレがない。ストーリーのつじつまも、きちんとあっていて、最後まで安心して読める。「ぼくのユメちゃんへの想い」が、ストーリーを、さらに骨太にしている。まさに「あっぱれ!」4人の思春期、大人になってからに、出会ってみたい。中学年向けだろうが、高学年にもおすすめ。2018/07/01
ボンベイサファイア
1
★★★★★2011/05/13
チタカアオイ
0
【図書館】2015/11/03