目次
1 いまマルクスがおもしろい(自信を持って生きるために;若いマルクスのバイタリティー;「ものの見方」について;資本主義ってなんだろう ほか)
2 もう少しマルクスを知る―その生き方、理論(マルクス超入門;生まれた時代と若い頃;マルクスが積み上げた科学の特徴;成長への努力をやめない ほか)
3 少しかじってみよう
著者等紹介
石川康宏[イシカワヤスヒロ]
1957年北海道生まれ。神戸女学院大学教授(経済学)。京都大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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青蓮
35
まさにマルクス入門書という本。学生向けに書かれてるのでかなり読みやすいです。読んでみて、単純にマルクスは凄いなぁと思いました。本書を読んで、ちょっと背伸びして難しそうな本を読む、今は読めなくてもそう言う本を手元に置く、また色々な本に触れる事がいかに大切かを感じました。娯楽の為の読書もいいけれど、己の知識を磨く為の読書もしていきたい。2015/01/19
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
28
若い人向けに、マルクスってこんなこと言ってた人なんだよって語りかけるように紹介した本。表紙の雰囲気そのままに、そこまでの難しさは感じさせず、肩肘張らずに読めるのがいい。1章と2章の重複感が気にはなるけれど、現代の問題を絡めながらの説明もよく、初めてマルクスに触れる人でももうちょっとかじってみてもいいかなという気にはなるかも。経済書を読みきる集中力のなさを感じるこのごろではあるが、そろそろ解説書めぐりを終えて挫折している資本論2巻にいってみようかな、なんてことも思わされた。2011/05/30
Gatsby
21
「かじり方」というタイトル通り、まずはちょっと興味を持って読んでみるかという人向けのやさしい本である。「地位の選択にさいしてわれわれを導いてくれなければならぬ主要な導き手は、人類の幸福であり、我々自身の完成である」という、マルクス17歳の時の言葉は、もうすこしマルクスをかじってもいいかなという気にさせてくれた。自分の能力を他者のために使うということの大切さを改めて実感した。また、この本は石川先生の語る学び論の本でもある。学びの時間を大人への成長・飛躍のために活用するための課題がとても参考になった。2011/05/07
まゆこ*
19
マルクスの超入門書。表紙にひとめぼれで手にしてみました。マルクスの資本論など、本に関する入門書かと思えばマルクスの思想、研究について優しく噛み砕いて説明してありました。そのことと、大学生活を絡めて書いてあって、研究の仕方や、学びについて、とても参考になりました。マルクスのイメージが変わる、かも?2015/06/24
hit4papa
10
青年マルクスがその人生をかけて作り上げた資本主義の向こう側。本書は、その思想のほんの一端に、微かに触れることができます。入門書というよりは導入書になるでしょうか。学ぶ事の大切さが熱く語られていて、感銘を受けます。