内容説明
人間の権利をまもり、不平等をなくし、企業が健全に発展できる、そんな経済のあり方を、実現しませんか。
目次
第1章 ルールなき資本主義―日本の現実(おびやかされる生存権;人間を使い捨て;広がる貧富の格差)
第2章 社会的公正をめざして(ヨーロッパと社会的公正;日本における社会的公正)
第3章 ルールある経済こそ、くらしと日本経済を再建する道(ルールある日本経済へ;マネー資本主義との対決)
おわりに たたかってこそ
著者等紹介
大門実紀史[ダイモンミキシ]
1956年京都生まれ。日本共産党参議院議員。現在、参議院財政金融委員会、予算委員会、消費者問題特別委員会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
17
雇用を守るルールが脆弱な日本の実態を欧州との対比で描きつつ、国際的な到達点も踏まえながら今の日本に求められるルールを提言した一冊。経済改革をめぐっては企業が使いやすい雇用制度づくりに議論が流れがちではあるけれど、それが必ずしも世界の流れではないことを学ばされる。とはいえ、本書で紹介された欧州の実態は長い歴史を通じて築かれた重みがあるだけに、これが日本で当たり前になるのはいつのことかという気もするのだが、そう愚痴ってばかりもいられない。本書が多くの人に読まれ、よりよい制度に向けた議論が広がることを望みたい。2013/11/07