内容説明
ジェーン台風(1950年)で壊滅的な被害を受け水没した地域に、筏に乗り診療活動をはじめるタケ子。そこで得たものが、若き医師・タケ子の人生を決定した。時にはうちひしがれながらも純粋さを失わず生き抜き、歴史的な自共対決の参院補欠選挙を迎える。大阪中が燃えた。
著者等紹介
稲光宏子[イナミツヒロコ]
1944年、大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sumjin
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レヅドパージにより「国立千石荘病院」を追われたタケ子は恩師林喜彦から西淀川の姫島に出来る診療所へ来てくれと頼まれる。地元住民の長年の夢であった診療所も民家の二階から始まった。ジェーン台風で二階まで汚泥に浸かった街を筏に乗り治療に駆け回るタケ子の姿に住民の信頼は深まって行く。医療の抱えている根本の問題を解決するため政治の世界に踏み出す。大阪市会議員となり保育所建設、公害補償、下水道整備の運動の中でタケ子も成長していく。そして1973年6月参議院大阪地方区補欠選挙、自共の壮絶な闘いの末歴史的な勝利の日を迎える2011/06/07
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