著者等紹介
佐藤真紀[サトウマキ]
1961年生まれ。日本国際ボランティアセンターパレスチナ事務所代表を経て、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM‐NET)事務局長。イラクの子どもたちの医療支援活動に従事
ジャマル,ハウラ[ジャマル,ハウラ][Jamal,Hawra]
1997年イラク南部の町・サマーワに生まれる。元気に学校に通っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
105
イラク南部で生まれ育ったハウラさん。イスラム教徒が多い地域でも、バレンタインデーは性別や宗教を問わず、赤い花を贈り合います。イラクでは年々白血病の子どもが増えています。劣化ウラン弾で攻撃されているからです。病院も壊され、薬もベッドも足りず床に寝ています。病と戦いながら毎日沢山の花を描きました。イラク中を花でいっぱいにしたいという願いを込めて…。治療から2年、退院して学校に行くと同級生は6年生。私は4年生だけど嬉しくてたまりません。小鳥たちが赤い花を届けてくれたら争いはなくなるかも。平和を願い…愛をこめて。2021/03/07
テルテル
43
昔、ローマ皇帝が兵士の結婚を禁止した。すると愛を忘れた兵士達が勇ましく敵を殺した。神父のバレンタインはそんな兵士を気の毒に思い、ひそかに愛する女性と結婚させた。それから兵士達は、敵を殺すことが出来なくなった。皇帝は、バレンタインを殺した。2月14日の出来事だった。それから、この日は、バレンタインデーと呼ぶようになり男女が愛を告白する日になった。時が変わり、現在、多くの箇所で戦争が起きている。戦争がなくなり、世界が平和になることを信じて私たちは生きている。戦争で被害にあった人達は今日も苦しい日を送っている。2015/07/08
すぱちゃん
35
アメリカ軍はイラクに劣化ウラン弾を使用しました。劣化ウラン弾はD-weaponつまり汚い兵器と呼ばれる放射能を出す兵器です。そのせいかイラクでは白血病や癌で苦しむ子供たちが増えてます。本書の絵を描いたハウラちゃんも白血病になってしまいました。ハウラちゃんは絵を描くのが大好きな少女です。病床で赤い花の絵を描いたことから、すべては動き出します。赤い花をあしらったチョコレートがバレンタインに日本で発売され、募金でなんとハウラちゃんの病気が!愛溢れる絵本でした。2021/07/30
クラミ♬
24
バレンタインのホントの意味。赤い花に込められた平和への願い。2021/03/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
イラクの少女ハウラは白血病。治療しながらたくさんの絵を描き、なかでも赤い花の絵は「イラクをお花でいっぱいにしたい」という願いが込まれれていました…。2023/03/30