わたしのとくべつな場所

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  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784406052870
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

内容説明

肌の色がちがうというだけで、差別を受けた1950年代のアメリカ南部。パトリシアは「とくべつな場所」をめざして、一人で家を出ます。

著者等紹介

マキサック,パトリシア[マキサック,パトリシア][McKissack,Patricia C.]
幼なじみのフレデリックと結婚したのち、2人は協力して作品を書くようになる。主な作品に、コレッタ・スコット・キング賞を受賞したThe Dark‐Thirtyなどがある。アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス在住

ピンクニー,ジェリー[ピンクニー,ジェリー][Pinkney,Jerry]
これまでに数々の受賞歴があるが、2010年にはThe Lion and the Mouse(文・絵)でカルデコット賞を受賞。絵本画家として華々しい活躍をしている。ニューヨーク州在住

藤原宏之[フジワラヒロユキ]
岡山県倉敷市生まれ。筑波大学附属高等学校英語教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

134
わたし一人で行けるわ。おばあちゃんの許しがもらえれば…。胸を張って歩くのよ!もちろんよ!あの場所は近くて遠い。差別や憎悪で道は塞がれている。世の正しさを子どもは気づいているのに歪んだ大人はそれをねじ伏せる。パトリシアは辛い気持ちを乗り越えて、希望の詰まったあの場所に辿り着いた。誰でも自由に入ることができる、特別な場所に…。当たり前のことができなかったあの日…全ての人を迎え入れた場所。そこには本があり、本があれば人は感じ、平等に学ぶことができる。正しい道を選び、進むことができる。読書は自由への入り口である。2021/02/25

♪みどりpiyopiyo♪

62
「どんなことがあっても胸をはって歩くんだよ」 パトリシアの背中に向かって おばあちゃんが声をかけました。■パトリシアにとって そこは特別な場所。おばあちゃんに連れて行ってもらってから大好きになりました。大きくなったから1人で行く自信があります。■街ではハラハラする出来事が次々に起こって、読んでいてやるせない気持ちになりましたが、優しい人にも出会って 元気を出してそこに辿り着いた時には、明るい光を感じてホッとしました。『PUBLIC LIBRARY:ALL ARE WELCOME.』 (2001年)(→続2018/05/21

とよぽん

57
それは一体、どんなところ?表紙を見て人種差別の話だとわかったけれど。「図書館は、どんな苦労をしてでも訪れる価値のある、たいせつな場所でした。」と著者パトリシア・マキサックの「あとがき」に。彼女の祖母が「読書は自由への入り口」であると信じていたことにも感激! だが、2021年の現在も有色人種に対する差別はなくならない。アメリカの白人って、何?2021/04/19

Willie the Wildcat

50
読後次男に、奴隷制度や公民権運動など、要点をわかりやすい言葉で補足。もう一度読み直していた・・・。当時の”とくべつな”場所の意味を、少しでも理解してくれるとうれしい。シンガポールでの生活で、(次男)自身が”外国人”となったことが、少なからず次男の理解を深めた気がする。最期のページのパトリシアの表情に、夢と希望を感じる。読書はいいですね。2012/11/04

すぱちゃん

43
黒人少女パトリシアが「あの場所」と呼ぶその場所へパトリシアはおばあちゃんの心配もよそに一人出かける。途中バスや公園映画館等で自分たち黒人に対する差別と出合う。そのたびパトリシアはとっても悲しくなる。でも「あの場所」だけは「とくべつな場所」なのだ。そこは「公共図書館:だれでも自由に入ることができます」。パトリシアのような子供たちや差別されている黒人たちには正に希望の場所。差別や偏見は70年近くもたついまもまだ根強く無くならない。このような一人の少女の気持ち一つ理解してみようという気持ちにならないものか?2021/03/17

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