出版社内容情報
見渡す限りの草原、のんびりと草を食べる牛や馬、羊たち。そこは、かつて核実験場だったカザフスタン共和国セミパラチンスク――。
著者等紹介
森住卓[モリズミタカシ]
1951年、神奈川県生まれ。フォトジャーナリストとして基地、環境問題などをテーマに活動。日本写真家協会(JPS)、日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員。1994年より世界の核実験被曝者を取材、旧ソ連セミパラチンスク核実験場の取材で週刊現代ドキュメント写真大賞を受賞。99年に出版の『セミパラチンスク』(高文研)で日本ジャーナリスト会議特別賞、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞。98年より湾岸戦争で米英軍がイラクで使った劣化ウラン弾による人体への影響を取材し『イラク湾岸戦争の子どもたち』、イラク戦争前後には、爆撃されるイラク市民の立場にたった取材で『イラク占領と核汚染』(共に高文研)を出版。長年、「沖縄の米軍基地」取材を続けてきたが、2007年、沖縄の現在と過去の戦争を結びつける視点から、慶良間諸島の「集団自決」体験者の取材を始めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅花
8
図書館で書庫の本出して貰っている間にふと目に付いた本。核のおそろしさもだけど、冷戦時代のソ連の核実験の隠蔽だけではなく、汚染区域に成人男性を滞在させる人体実験という事実があったことを、カザフスタンの美しい風景や素朴な人々と共に紹介されている。こう言う話しは過去のことにしてほしい。2014/11/05
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
2
旧ソ連の核実験場セミバラチンスクは、放射能汚染を受け、奇形の子牛が生まれた。衝撃的な姿に不安な村人たち。核実験の隠蔽だけでなく、人体実験が行われていた事実も…。2018/10/06
みのにゃー
0
冷戦時代、アメリカ対ソ連で核開発していたときの、負の遺産。ソ連崩壊後、カザフスタンとして独立したものの実験施設の周りは今も後遺症が残る。子牛だけじゃない。もちろん人間にも奇形は生まれる。裏表紙に子牛の写真。福島の人たちに来る未来。2012/11/16
だんぼ
0
何気なく手に取った本でしたが、放射線についていろいろと考えさせられました…。2012/07/20