内容説明
現代社会をおおう競争原理と自己責任論―子ども・青年たちに芽生えはじめた人間的な結合への欲求、生き方への問い、自尊の感情。「教育とは何か」を問いかける。
目次
1 浮かびあがる子ども理解と教育改革の課題(日本の子ども・青年の生活感情の特徴;人間形成の根本に立ち戻って ほか)
2 教育基本法「改正」と子ども観・教育観の問題(改めて、教育基本法を読む―その性格と理念;少年期の自尊の感情と教育基本法―「戦後改革期」の教育を受けた当事者として ほか)
3 「教育改革」の展開と子どもたちの声(子どもにとっての「原風景」と学校統廃合の問題;「全国いっせい学力テスト」と子どもたちの意見 ほか)
4 子どもたちの声と新しい教育運動―私の教育運動論ノート(「教育改革」と子どもたちの異議申し立て;援助的・教育的実践の展開と子ども理解の深まり ほか)
著者等紹介
田中孝彦[タナカタカヒコ]
1945年北京(中国)に生まれる。1968年東京大学法学部卒業。1975年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、都留文科大学教授、教育思想・臨床教育学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。