内容説明
自由になれるのは「死」だけ―アフリカの奴隷貿易の歴史を知っていますか。
著者等紹介
よねやまひろこ[ヨネヤマヒロコ]
本名、米山博子。1959年北海道大樹町に生まれる。中京大学文学部心理学科卒業。大学時代に知り合ったガーナ人留学生を頼り、1989年、初めてアフリカの大地を踏む。1994年、再びガーナに。以来、ガーナ大学付属レゴン国際関係学センターで、日本語講師をつとめる
オパレ,エドモンド[オパレ,エドモンド][Opare,Edmund]
1951年ガーナに生まれる。国立クワミ・エンクルマ科学技術大学グラフィックデザイン科卒業。ナイジェリアに移り、イラストレーターとして1980~1994年まで仕事をする。現在は、ガーナで、イラストレーター・画家・デザイナーとして活動している。1994年ナイジェリアの最優秀イラストレーター賞、1998年ガーナの最優秀絵本イラスト賞受賞。2005年発行のAmabhukuのカタログに、アフリカのトップ6のイラストレーターの1人として紹介される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
南アフリカ・ガーナのサラガには、アフリカで最大の奴隷市場があった。大きなバオバブの木の幹には、たくさんの鉄の杭がうたれている…一人の少年に突然起こった悲劇と過酷な運命を、バオバブの語りではなしている。アフリカの奴隷貿易の歴史。『あなたがもし奴隷だったら』と併せて読んで欲しい。2018/10/28
Cinejazz
9
200年以上もの昔、ガーナ北部のサラガは、西アフリカで一番大きな「奴隷市場」があった場所。そこには奴隷貿易の歴史の名残りを物語る「バオバブ」の老木が立っている・・・ガーナ大学で日本語講師の経歴をもつ作者が、隠された人間の本性を見つめ、人間が人間として生きるということ、人権尊重の深い思いをこめて、ガーナ生まれのイラストレーターの協力を得て製作された記憶にのこる絵本。 アレックス・ヘイリー(1921-1992) が、人間の自由と尊厳を訴えた『ル-ツROOTS (1976) 』と共によみがえる負の歴史。 2022/10/22
けんちゃん
8
ガーナの奴隷貿易は過去のものとなりましたが、依然として人種差別が残り、また世界のあらゆる地域で人間を人間として扱わない非道な行為が続いているということを、知ることは大事なことです。無関心でスルーする娘の年代に読んでほしいのですが…新日本出版社は社会的な問題に向き合う作品が多いと思っていたら、共産党系の出版社だったのですね。さもありなん…2010/10/02
雨巫女
8
アフリカの人身売買をとりあげた作品。2010/08/11
ゆう
7
奴隷売買の歴史を知るきっかけとなる絵本。中学生からおすすめ。最後に現代の少年につながる終わりがよい。2014/04/28