内容説明
マスコミなども大きな誤解をしている。アメリカと日本との価値観がまったく違っているということに気付いていない。資本主義国だから「共通の価値観」を持っていると思い込んでいる。しかし、果たしてそうなのか。
目次
戦争、人間、そして憲法九条(戦争の恐さ;戦争を止める人間と、したがる者 ほか)
日本の国家目標と平和憲法(三つの座標軸から考えよう;日本の国家目標は何であったか;新しい国家目標と憲法;変えようと思えば変えられる)
二一世紀の経済社会と新しい進路(金融ビッグ・バンの背景;「企業社会」と「市民社会」との乖離;日本経済のあり方)
平和憲法にふさわしい日本経済のシステムを(平和憲法を持つ国・日本の理念;“質”が問われる時代 ほか)
著者等紹介
品川正治[シナガワマサジ]
1924年兵庫県神戸市生まれ。東京大学法学部卒。現在、経済同友会終身幹事、国際開発センター会長。日本興亜損保(旧日本火災)の社長・会長を経て、91年から相談役。93~97年、経済同友会副代表幹事・専務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ind
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日本の大企業にこんな財界人がいたのかと不思議に思うくらい感心しました。 なんと出版社が新日本出版ですから…。著者は自身の座標軸をしっかり持つことが大切だと言います。『戦争を起こすのも人間ならば、戦争を許さない、それをくい止めようとするのも人間だ』これが著者の座標軸であるとのこと。 その為に憲法9条2項は戦争をしないための最大の歯止めとなる大切な条項である。2017/10/22
ind
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昨今の政治情勢で改憲が具体化を帯びる中で、品川氏のこの座標軸は非常に大切であり、今9条を守らないと取り返しのつかないことになるのではと不安に思います。 財界人の中でもこういう方が存在したということは日本の財界人も捨てたものではないのかもって多少ですが希望を持てるような気がしました。 いずれにしても戦争をしない国としての日本を継続させる為、今後も9条を大切にしなければと思います。2017/10/22