内容説明
雪深い飛騨高山での生い立ち。吉永小百合をアイドルにし、人気作家の地位を不動のものにした『キューポラのある街』。夫・井野川潔との二人三脚ぶりなど、作家の作品と生涯を克明に辿った力作評伝。
目次
第1章 飛騨古川と高山
第2章 「幼な書き」の時代
第3章 峠を越えて湖へ
第4章 湖から街へ
第5章 結婚と新生活
第6章 疎開と戦後生活
第7章 キューポラのある街
第8章 人気作家として
第9章 児童文化運動とともに
第10章 故郷への回帰
附章 死とその前後
著者等紹介
関口安義[セキグチヤスヨシ]
1935年埼玉県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文教大学文学部教授。都留文科大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
46
初めて「キューポラのある街」という作品を読んだときの、あの冒頭の場面(有名らしい)を、今でも覚えている。そこから展開する物語も、それまで全く知らなかった衝撃的な世界だった。しかしその作者については、名前しか知らなかったも同然で、その生涯を今回初めて知り、小説で知った世界が急に背景をともなって、大きく広がったように感じた。作者の評伝というのは、読んでみるものですね。夫の教育研究者・井野川潔も、妻の執筆活動に家事分担から協力、というより二人三脚ぶりがうまく機能できたことが幸いだったのだろう。先駆者というべき。2023/05/27
渋谷英男
1
全く知らない世界、キューポラのある街読もう。☆1.52016/07/01