内容説明
かつて“Japan as No.1”と「賞賛」された日本重化学工業は、“世界の工場”中国に追い越されその多くは凋落の一途をたどるのか。あるいは、輸出戦略や海外生産に秀でた少数の企業のみが残存し、その他の企業は淘汰されていくこととなるのか。そして、諸産業の有り様の変化は、日本資本主義の行く末にどのように関わってくるのであろうか。
目次
第1部 戦後日本産業の構造と転換(戦後重化学工業の構築とその特質;ME技術革新と「経済大国化」―石油ショック・スタグフレーションから90年代まで;情報通信革命の展開と特質;「長期不況」下における「産業構造転換」と「産業の空洞化」)
第2部 日本産業構造転換の現局面(日本鉄鋼産業における構造転換―高炉企業の再編と厳しい「合理化」の進展;造船重機産業の現局面;日本工作機械工業における構造転換―1990年代後半以降を中心として;グローバリゼーション下の自動車産業の再編と「合理化」―トヨタ自動車を中心として;情報化の進展と日本半導体産業;コンピュータ産業の構造転換と日本PC産業;転換期の通信産業の再編とリストラ)
著者等紹介
吉田三千雄[ヨシダミチオ]
桜美林大学経済学部教授
藤田実[フジタミノル]
桜美林大学経済学部教授
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