内容説明
メールにとびかう少女たちの心の深層を読む!少女は、なぜクラスメートを死なせてしまったのか―。子どもの現実に潜んでいる危機を読み解き、「それでも子どもは未来志向」と語りかける。
目次
1章 五〇万人の子どもたちの苦悩と悲しみ
2章 子どもたちの見放され感覚と「退屈感」のワナ
3章 子どもの「こころの闇」と子育ての孤立化
4章 少女の狂気と正気
5章 変貌する子どもたちの生活世界
6章 それでも子どもは未来志向
著者等紹介
村山士郎[ムラヤマシロウ]
1944年山形県に生まれる。1977年東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。大東文化大学教授。日本作文の会常任委員会委員長
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感想・レビュー
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なつめ
2
事件に走ってしまった少女はどんな家庭環境、育て方でそうなったかを知りたくて選んだ本でした。 内容は、どのような経緯で事件に走ってしまったか、それまでの本人の状況を書いてあったような気がします。 最後辺りは子供たちの意見を羅列してあったような印象。親として何をしてはいけないのかを知りたかったので本選びを間違えてしまいました。2015/07/20
小高まあな
1
ソースが週刊誌の「少年の自宅にはアダルトビデオからコンドームまでが見つかった」という話を「事実であるかは検証が必要ですが」と断りつつ、事実として断定して話を進めていく不誠実さと、唐突な歌詞の引用のポエミーさが内容と合わず、受け入れ難かった。2016/09/12
itokake
0
読まなくてもいい本。勤務先の大学での講義「現代子ども論」を元にした本。タイトルに嘘あり。少年犯罪も含む。扱っている主な事件は佐世保小6女児同級生殺害事件(ネバダたん)、長崎男児誘拐殺人事件(中1男子が4歳児をビルから落とした)、河内長野市家族殺傷事件(ゴスロリカップル)。自身の取材も独自の視点もない。神戸の少年Aは「両親の愛情が大きな役割を果して」人間的感覚を取り戻すそうだ。その後、絶歌で更生は無理だと世間に示した。心にある闇がふっと表にでて犯罪になる可能性は、小学生の作文を読まなくてもわかる。 2020/02/19