目次
1 アトリエと黒姫(アトリエ;黒姫山荘)
2 絵のおしゃべり(甘美な調べ;モデルはだれ?;詩と絵 ほか)
3 小説風エッセイ ある日のちひろ(ふるさと;アンデルセンへの旅;風の姿 ほか)
著者等紹介
いわさきちひろ[イワサキチヒロ]
1918年福井県武生市に生まれ、翌年、東京に移る。本名松本知弘。三人姉妹の長女。東京府立第六高女卒。1946年日本共産党に入党。1950年松本善明(弁護士、元衆議院議員)と結婚。童画家として活躍。1974年原発性肝癌のため死去
松本猛[マツモトタケシ]
1951年、いわさきちひろ、松本善明の長男として東京に生まれる。東京芸術大学美術学部芸術学科を卒業。現在、安曇野ちひろ美術館館長。長野県信濃美術館館長。絵本学会理事。エリック・カール絵本美術館(アメリカ)名誉理事。安曇野アートライン推進協議会副会長。1977年ちひろ美術館・東京、1997年安曇野ちひろ美術館を設立。BIB(ブラティスラヴァ世界絵本原画展)、カタロニア賞絵本原画展、アジア国際絵本展、絵本にっぽん賞、日本絵本賞の審査員を歴任。世界中の優れた子どもの本のイラストレーターの作品収集に力を注ぐ
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感想・レビュー
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なつ
28
ちひろさんの白が大好き。やさしい白。パールがかった白。グレー味を帯びた白。あたたかな白。描かないことで描く白。それは光り。それは灯り。そして、目には見えないけれど確かにそこにあって、静かにひっそり輝く幸福のカケラ。著者はちひろさんの息子さん。国内外でこんなに有名な画家を母に持つって、どんな感じなんだろう。「母は」と表現している箇所、「ちひろは」と書き記している箇所、主観的な想い、客観的な見解。双方のバランスがとても心地良く、本当に自然体な文章を綴る息子さん。一方、ちひろさんの印象が少し変わりました。続く↓2022/12/21
tokotoko
17
大好きな画家の1人、いわさきちひろさん。彼女と最も長い時間を共にしたであろう、息子さんが母のこだわりを教えてくれる1冊。随所に挟まれる絵に、初めて見るものもあり、とてもうれしかった。「光と風の中で」の絵と「スキーの子ども」の絵はいつかポストカードでいいので、近くに置きたいな!そして、更なる喜びは、ちひろさんとの共通点!雪、雲、林が好きで。山をボーッとみたり、子どもの美しい目が好きで。そそっかしい失敗をして凹んで。好きなことにはとことん夢中になって。。次は「大人になること」を読んで、彼女をもっと知りたいな。2013/06/23
読み人知らず
4
息子さんが書いた本。この角度から見る風景が素敵、という見方をしていたという部分で、あぁこの人はやはりすごい人なんだな。と思った。感覚を持っていた人。2009/08/17