目次
第1部 「ゴータ綱領批判」の読み方―マルクス、エンゲルスの未来社会論(未来社会論とマルクス、エンゲルス;国際的“定説”はどのようにして形成されたか;未来社会論での今回の綱領改定案の意義)
第2部 『資本論』のなかの未来社会論―綱領の諸規定の原理的な根拠を探る(未来社会の特徴づけについて;未来社会と人間的発達;人類の「前史」から「本史」へ)
第3部 『「資本論」全三部を読む』『ふたたび「科学の目」を語る』から(社会変革の目標の定式化;「社会的理性」と経済の計画的運営;「結合した生産者たち」が主人公;変革と移行の過程の長期性について)
著者等紹介
不破哲三[フワテツゾウ]
1930年生まれ。日本共産党中央委員会議長
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感想・レビュー
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樋口佳之
45
従来の分配論が、人間社会の飛躍的将来の可能性をひどく貧しいものにしてしまっていたし、現実政治に大きな害悪をもちこんだというのはわかるとして。ここに描かれる人間像にケアの倫理が提出した議論が見いだせないのが現下の疑問。2022/09/30
Sym
1
2段階論ではない。未来社会は分配の問題は大したことなく、生産手段の社会化による人間の発展のための自由な時間が大事になる。青写真的に描かないからこそ今に生きている。ゴータ綱領批判を読みたくなった。社会主義では貨幣はなくなるというところや株式会社の形態がどうなるか詳しく学びたい。2017/03/12