内容説明
戦後日本社会に深刻な影響を与えた全国的規模での民主主義と労働運動への攻撃―それは、どのような勢力が、どんな考え方と手続きで実施したのか。産業・分野ごとに膨大な資料を読み解き、労働組合の対応・闘争も含めて、この政治・思想弾圧事件の実態に迫る。
目次
1 なぜレッド・パージ史の研究か―その意義と方法
2 1949年の行政整理・企業整備におけるレッド・パージの方針と実態
3 教員レッド・パージの特質と段階性
4 イールズ問題と大学教員レッド・パージの実態
5 第3段階=1950年のレッド・パージの全般的特質
6 マスコミ界におけるレッド・パージの実態
7 映画界におけるレッド・パージの実態
8 「電産」レッド・パージの特異性
9 私鉄レッド・パージにおける「一斉強行」の問題性
10 ある労働組合のレッド・パージ反対闘争の過程
11 地域におけるレッド・パージの状況とその社会的・政治的影響
著者等紹介
平田哲男[ヒラタテツオ]
1939年山口県生まれ。東京教育大学文学部卒業。現代史家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。