内容説明
ごはんを食べたり、おしゃべりしたり、ぼくのまわりはいつもにぎやか。いちばん元気なのが、一さいの海くんだ。その海くんが、ある日…。
著者等紹介
西原敬治[ニシハラケイジ]
1952年愛媛県生まれ。私立高校の数学科教師
福田岩緒[フクダイワオ]
1950年岡山県生まれ。「がたたんたん」(ひさかたチャイルド)で絵本にっぽん賞、「おにいちゃんだから」(文研出版)でけんぶち絵本の里びばからす賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいろ
23
海くんを、家族を見守るテーブル。テーブルだから見守るしかできないんだけど、目線がとても優しい。海くんが入院中の家の中と海くんが帰ってきてからの様子で、全員揃っての家族だなー。みんなで一緒にいるから笑顔になれる。海くんのご家族が出された別の本も読んだけど、想像できないくらい大変だろうに愛情たっぷりで暗さを感じさせない。親は偉大だと思う。2016/04/17
emi*
2
図書館にて。保育園での事故っていうのが気になるなー。海くんに寄り添う姉兄がいい。会話するすずめの絵も良かった。2012/05/20
juni
1
事故で寝たきりになってしまった海くん。昔から海くんの家で使われてきたテーブルの目線で色々なことが語られる。最後のあとがきに「あなたは海くんが不幸だと思いますか?」というような言葉があったけど、私は事故にあって障害を持ってしまったことはかわいそうだけれど、両親や兄姉が海くんを愛していて、海くんのために笑ったり、怒ったりしてくれる家族がいることは幸せだと思った。月並みな意見しか言えないけど。2011/08/24
kr
0
事故で寝たきりになった海くんと、その家族を見守る食卓の独白。 著者:西原氏の息子を描いたノンフィクション。 2005/09/03
yucono
0
事故の後遺症で寝たきりになった海くんの生活が、一家のテーブルの視点で語られる。やりきれない家族の様子、海くんとの生活を受け入れていく兄弟の様子、その生活を楽しんでいく姿、海くんの表情など印象に残るシーンばかりだった。 私たちの子供の頃は隠すようなところがあったが、私は子供にそれをしたくない。障害の特性を幼い頃から知り、様々な人がいて一緒に生きていくことを自然に受け入れるためには、こういう絵本が必要だと思う。2018/01/28