内容説明
大仏造営の野望たぎらせ、都を転転と移した聖武天皇の謎の彷徨は何を意味するか。聖武天皇が、古代東アジア世界のなかで八世紀前半の日本の律令国家をどう支配しようとしたのか、その実像に迫る。
目次
序章 聖武天皇の彷徨
第1章 紫香楽宮跡を求めて
第2章 藤原広嗣の乱と恭仁宮・京の造営
第3章 紫香楽宮と大仏造立
第4章 紫香楽宮の朝堂を掘る
第5章 難波遷都と紫香楽宮遷都
第6章 聖武天皇の野望と東アジアの国際関係
終章 古代国家と宮都
著者等紹介
小笠原好彦[オガサワラヨシヒコ]
1941年青森市生まれ。1966年東北大学大学院文学研究科修士課程修了。同年奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部、飛鳥藤原宮跡発掘調査部を経て現在、滋賀大学教授
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