内容説明
歴史の真実をめぐって、平和教育・歴史教育はどう展開されるべきか。日の丸・君が代論議や政治教育のあり方、子どもの表現の自由の問題にも深く論及しつつ、今日の学校・教師が平和の課題にどうこたえるかを探る。
目次
第1部 学校生活に平和の方法を(学校における暴力と平和―平和のための学校の原理を探求する;子どもたちの荒れと平和教育の課題)
第2部 教育と表現の自由・思想形成の自由(政治的教養の教育と学習の転換;思想形成の自由・表現の自由の学習空間をどう作るか;「内心の自由」と学校―「日の丸・君が代」に関連して)
第3部 平和・歴史教育と価値観形成の自由(価値相対主義と「自由主義史観」;歴史論争と教育の責任;社会科の評価と生徒の思想・価値観の自由 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
21
歴史教科書をつくる会の藤岡信勝が提唱する「自由主義史観」という名の歴史修正主義に対し、普遍的価値を持つ平和教育の構築方法について考察した研究書。教育は特定の価値を押し付けてはならないが、価値相対主義に依拠しながら、「侵略戦争」という認識を消去しようとする極右的な歴史観は否定されるべきだとする。つまり、歴史についてはある程度は事実ベースで論じられるべきだという。そして、平和教育は日本国憲法の価値観の伝承に重点があるとする。そのためには、生徒の表現の自由を保障する学習観の転換が必要と説く。教育の課題が分かる。2023/02/17




