内容説明
思考と存在の関係という哲学の根本問題をめぐる経験批判論との論戦を通じて、反映論、真理論、時間・空間論など、科学的社会主義の認識論を縦横に展開し発展させた古典的労作。上巻には、マッハ主義の観念論的認識論にたいし、物質の根源性、世界の認識可能性、因果問題など、弁証法的唯物論の基本命題を対置し究明した原著第3章までを収録する。
目次
序論にかえて 1908年にいく人かの「マルクス主義者」が、また1710年にいく人かの観念論者が、どのように唯物論を反駁したか
第1章 経験批判論の認識論と弁証法的唯物論の認識論(感覚と感覚の複合;「世界要素の発見」;原理的同格と「素朴実在論」;自然は人間より以前に存在したか?;人間は脳の助けをかりて考えるか?;マッハとアヴェナリウスの唯我論について;「物自体」、あるいはヴェ・チェルノフがF・エンゲルスを反駁する;「超越」について、あるいはヴェ・バザーロフがエンゲルスを「加工する」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲバイタ・クマオ
3
2018年3月15日から学習会のテキストとして読みました。学習会では『反デューリング論』→『フォイエルバッハ論』を読んだので、本書に挑戦した。前著2冊で学んだ内容も出てくるが難しかった。科学的社会主義の古典を読んだ後いつも思う事だが、理解を深めるためにまた再読したい。2019/12/13
ニーチェ is GOD | 基本的人権
0
読み終わったと思ったら上巻だった【完】2015/09/14
Z
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感想は下巻に2014/01/18
実存主義的マルクス主義者を目指して勉強するアライさん
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マッハ、アヴェナリウス、シュッペ、シューベルト=ゾルデルン、ルヌーヴィエetc... あまり馴染みのない三文哲学者がさんざん取り上げられていて昔はこういう人達がいたんだなあと思うなど(下巻の方でもっとちゃんとした感想書きます)2019/10/12