内容説明
1945年8月6日、建物疎開の作業に出かけたまま、しげるは二度と帰らなかった―。広島の原爆資料館にある弁当箱にひめられたかなしいお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
60
泣いているおばあちゃんの秘密😢😢😢余りにも悲しい。みんな戦争に取られ、しげるだけが頼りだったのに、原爆投下後、あちこち探し回っても彼はいない。ところが、彼に渡したお弁当箱を見つけたが、真っ黒だった。中身も食べずに原爆にやられたのだ。鬼畜!!!一生許さないし、忘れない😡😡😡こんな小さな幸せが一瞬にして悲劇になる。あちこちの空襲も。戦争は絶対にやってはいけない!!!戦争大反対!!!2024/10/30
たまきら
47
朝お弁当を作って送り出して、そして…。こんなつらい思いをする母親になりたくない。戦争ができる国にしたくない。ガザの子どもたちを、親御さんたちを思いながら。こんなに民主主義が機能しないなんて、想像もしなかった。「子供を産みなさい、母親になりなさい」なんて、言えない。真っ黒なお弁当を見て、原爆を、戦争を肯定できる人たちの片棒を絶対に担ぎたくない。戦争、反対です。2024/10/19
かおりんご
28
絵本。事実をもとにかかれているので、切なくなります。おべんとう箱を見つけたときの母親の悲しみははかりしれず。読み聞かせには長いけれど、中学年くらいからおすすめしたい。2018/06/06
かおりんご
22
戦争教材を探していて読む。広島の話だから、今回探しているのとはちょっと違う。2023/09/26
マツユキ
18
中澤晶子さんの『ワタシゴト 14才のひろしま』でも取り上げられていたお弁当箱。 父と兄が戦争に行き、中学に入ったばかりのしげるさんは、勉強もできず、建物疎開で家を壊す作業をしていた。8月6日も、お弁当を持ち、出掛けたましたが…。 まだ幼い、家族思いの少年の最後。お母さんの叫びが辛い。お父さんお母さんへで書かれた、しげるさんのお母さんと作者のやり取りも、考えさせられました。2021/09/23