内容説明
1945年8月6日、建物疎開の作業に出かけたまま、しげるは二度と帰らなかった―。広島の原爆資料館にある弁当箱にひめられたかなしいお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
24
絵本。事実をもとにかかれているので、切なくなります。おべんとう箱を見つけたときの母親の悲しみははかりしれず。読み聞かせには長いけれど、中学年くらいからおすすめしたい。2018/06/06
かおりんご
19
戦争教材を探していて読む。広島の話だから、今回探しているのとはちょっと違う。2023/09/26
マツユキ
15
中澤晶子さんの『ワタシゴト 14才のひろしま』でも取り上げられていたお弁当箱。 父と兄が戦争に行き、中学に入ったばかりのしげるさんは、勉強もできず、建物疎開で家を壊す作業をしていた。8月6日も、お弁当を持ち、出掛けたましたが…。 まだ幼い、家族思いの少年の最後。お母さんの叫びが辛い。お父さんお母さんへで書かれた、しげるさんのお母さんと作者のやり取りも、考えさせられました。2021/09/23
ツキノ
10
親子読書会で3年生担当の友人がみつけた絵本。初めて読んだ。実話。お弁当箱は実物を見たことがある。戦争についての話は、毎年7月に読むのですが、小学校で必須ではなくなったと聞いたので、年に一度はやはり読み聞かせのおばさんが読んで聞かせたいと思う。2013/04/25
けいこん
8
6年生に読み聞かせ。爆心地で無くなった男の子とその母の物語。実話。あとがきに、この本を書くにあたって、お母さんがなかなか体験を語りたがらなかった事や遺品である弁当箱を他人に見せようとしなかったことなどが書かれていた。すでに歴史のひとつになりつつある先の戦争。あらためて、少しでも風化を遅らせる事はできないのかと思う。2015/06/26