内容説明
日本のメッカなどともいわれ、天皇制に結びつけられてきた伊勢神宮。その起源、発展、今日的役割に科学的照明をあてた通史。
目次
第1章 伊勢神宮の起源
第2章 伊勢神宮の律令国家
第3章 経済的基礎の変質
第4章 神仏習合から伊勢神道へ
第5章 中世における神宮の展開
第6章 両宮式年遷宮の復興
第7章 近世の伊勢神宮
第8章 天皇政治と伊勢神宮
第9章 近代国家の成立と神宮
第10章 ファシズムと戦争下の神宮
第11章 戦後の伊勢神宮
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めっかち
2
共産党系の新日本出版社ということでお察しだが、講座派マルクス主義の人によるアンチ伊勢神宮本。「国家神道」が日本人を戦争に駆り立てた云々という、まぁよくある議論だが、この人(藤谷)は本家本元という感じかな? 明治維新から日本は一貫して悪い国でした、というイデオロギーが貫徹した本書は、不愉快さを通り越して大したものという評価が妥当だろう。ここまで、色眼鏡で歴史を書けるとは、心から階級闘争史観を信じてなきゃできないよ。因みに私は専ら近代の箇所を読んだが、直木による古代も結構酷い由。まぁ今日の評価には耐えないね。2023/11/01