目次
第１章 ある特高官僚の証言
第２章 内偵線上のアリア
第３章 ワルプルギスの築城
第４章 虎徹幻想
第５章 大検挙
第６章 検事の「分析」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
40
力や法律で変えることができない思想。故の潜在的恐怖感。心理を操るかのような世相操作。加えて、法治国家が解釈・利用する法制度。辿り着く虎徹幻想。精神的な傷跡の深さを物語る聴取・証拠品が痛い。ゾクっとしたのが「自由を嫌う人間」の件。本著で振り返る歴代首相の”詭弁”に垣間見る”自由（平和）”の摩り替え。権力の怖さを感じざるを得ない。罪を憎んで人を憎まず・・・も、前提次第ではなかろうか。流されること無く、義を見極めたいものだ。2016/03/16
