内容説明
「伝統的マルクス主義は古くなった」として論陣をはる「ネオ・マルクス主義」の主唱者、プーランザス、ジェソップ、ラクラウらの「新」理論とは何か、どのようん問題点をもっているのか―。科学的社会主義の立場にたつ多角的な研究と批判の理論的労作を収録。今日の社会科学研究の必読の一冊。
目次
「ネオ・マルクス主義」とはなにか
科学的社会主義と「ネオ・マルクス主義」問題
プーランツァスの国家論
現代労働者階級論とプーランツァス―「重層的決定」の階級「戯画」
フランスにおけるプーランツァ批判―プーランツァスの実践的立場
マルクス主義における国家と階級闘争
ジエソップ理論の基本的性格
ボブ・ジェソップの国家論―その『プーランザスを読む』を中心に
ラクラウの政治戦略―経済主義から「政治の優位へ」
マルチュセールの構造主義と国家論の批判
マルクスに「裏切られた」アルチュセール―『資本論を読む』における認識論の問題
ネオ・マルクス主義の思想的源流―P・アンダースン『西欧マルクス主義』に関連して