内容説明
本書は、カール・マルクス著『資本論』第1―第3部の全訳であり、新書判全13分冊で刊行され、総目次・総索引を収めた別冊がこれに加わる。本訳書については日本共産党中央委員会付属社会科学研究所が監修を行なった。研究所の委嘱により、50名を超える研究者が訳出に参加し、翻訳のための委員会が組織され、さらに経済学以外の領域の研究者多数の協力を得た。
目次
第3部 資本主義的生産の総過程
第1篇 剰余価値の利潤への転化、および剰余価値率の利潤率への転化(費用価格と利潤;利潤率;利潤率の剰余価値率にたいする関係;利潤率にたいする回転の影響;不変資本の使用における節約;価格変動の影響)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kadoyan
2
資本論の第3部に突入した。いよいよ、資本主義として現実社会に表出されるさまざまな現象をとらえていく、資本主義的生産の総過程の研究ということになる。利潤率と剰余価値率の探求。不況の記述も。2016/04/11
Taira Sasaki
0
▼利潤と利潤率が登場。▼費用価格の概念は個人的に注目ポイント。可変資本の考え方が整理された。▼5章不変資本の将における節約では有名な一文登場。「資本主義的生産様式は……人間、生きた労働の浪費者……」ってやつです。改めて読むと節約と浪費の対比がなんとも味わい深い。2019/08/20