内容説明
下克上の戦国時代、信長は強敵に囲まれた近江の弱小勢力から、天下を狙える位置にまで登り詰める。しかし、まさに天下取りを目前にして、信長は家臣に討たれた。一般に激情家で血も涙もない男であると知られる。確かに比叡山焼き討ちを代表とする苛烈な行動を信長は起こすが、実はそこには冷徹な計算と、確固たる信念があったことは意外に知られていない。過激かつ冷徹。それは信長の生きた時代と、彼自身の生い立ちが育んだ特質であろう。自分を信じて戦国の世を急ぎ足で駆けぬけた男の生涯をここに解説する。
目次
1章 織田信長と周囲の人々
2章 雌伏期「尾張の大うつけ」
3章 飛躍期「上洛を目ざす」
4章 波乱期「信長包囲網」
5章 終末期「本能寺に死す」
付録資料編
著者等紹介
榎本秋[エノモトアキ]
著述業。文芸評論家。おもに歴史、文芸に関する原稿を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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