内容説明
庶民の娯楽として親しまれた春画。見所はなんといっても独特の性愛描写だが、作品に記された「書入れ」「詞書」を読むことで、「描かれている男女は夫婦?恋人?それとも不倫?」「どうして秘め事の現場に子どもがいるの?」といった疑問も解消できるとともに、現代のポルノとは一線を画した、江戸時代の「性を楽しむ」おおらかさに触れることができる。本書では、「書入れ」「詞書」の翻刻と現代語訳を付した。
目次
第1作 杉村治兵衛『欠題組物』
第2作 鈴木春信『風流座敷八景』
第3作 礒田湖龍斎『風流十二季の栄花』
第4作 喜多川歌麿『ねがひの糸ぐち』
第5作 葛飾北斎『富久寿楚宇』
著者等紹介
早川聞多[ハヤカワモンタ]
1949年、京都府生まれ。国際日本文化研究センター教授。専門は日本美術史、文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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UMA
2
文庫サイズでフルカラー春画が見れるのは嬉しい。ただ、肝心な部分がノドにかかってたりすると全く見えなくなっちゃうのが残念。ノドがぱっくり開く製本方式にして欲しかった……それか無理を承知で折込ポスター多用。「ねがひの糸ぐち」の発色のよさが素晴らしい。「詳しくは本文に書いてますが」ばっかりのQ&Aに意味はあったのか?2012/12/18
ちっこい まつき
1
単行本の方持っているのにすっかり忘れてこちらも購入。2014/01/13
ぎるっちょ
0
今も昔もあんまり変わらないんだなぁと。 当時の文化背景とかも知れて面白かった。 日本人おおらかなんやね2023/04/22