内容説明
女性宮家の創設はなぜ必要か。皇族女子による新しい宮家の創立をめぐる賛否両論の争点を、宮家の歴史や系譜をふまえながら多視的に解明した最新の論考集。15宮家の全当主・全系譜総覧付。
目次
第1章 宮家制度の歴史と女性宮家
第2章 四親王家の歴史と系譜
第3章 近代の十一宮家の歴史と系譜
第4章 直宮家の歴史と系譜
第5章 現代皇室の内親王と女王
第6章 宮家の成立と変遷
著者等紹介
所功[トコロイサオ]
昭和16年(1941)岐阜県生まれ。名古屋大学卒業、法学博士(慶応大学、日本法制文化史)。京都産業大学名誉教授、モラロジー研究所教授、皇學館大学特別招聘教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mitei
148
旧皇族の方をいかにして宮家を増やしたり減らしたりするのかを時の為政者が苦慮していたのかが分かる。あまり安易に旧皇族の宮家復帰とかを唱えるのは現実的でないことが分かる。2015/02/08
ゆーいちろー
5
本書を読んで面白いと感じるのは、皇室の存続のため宮家を創設しようという考えとともに、過剰に皇族が増えるのを抑えようという考え方が絶えず同時に存在していたことである。このことは、健全な考え方だと思う。近い将来起こりうる皇位継承問題に対しては、色々な考え方があると思うが、やはり一部の識者による議論もさることながら、国民一般も考えていくべきであろうと思う。制度的、文化的、あるいは経済的な様々な観点がありうると思うが…。個人的な今の気持ちは論語八佾篇「子貢欲去告朔之餼羊、子曰、賜也、女愛其羊、我愛其礼」である。2012/09/30