内容説明
いかなる栄誉にかがやこうと、あるいは落魄の世を送ろうと、男には「男の人生流儀」がある。自分の信念や覚悟をどれだけ貫けるか。品格は、その悔いなき生き方に、おのずから漂う芳香といえる。今の日本人が誇りとしたい68人の風韻・風格・たたずまい…。
目次
江戸(松尾芭蕉(51歳)―「士魂」と「詩魂」で俳諧に新風を体現
新井白石(69歳)―逆境に負けず信念に生きた「将軍の師」 ほか)
幕末(川路聖謨(68歳)―江戸開城翌日にピストル自殺を遂げた幕臣
緒方洪庵(54歳)―新時代の国造りに受け継がれた高徳と志 ほか)
明治(大村益次郎(46歳)―「勝つだけでない戦い」に徹した戦略家の深謀
西郷隆盛(51歳)―「土中の死骨」として忍び難きを忍ぶ ほか)
大正・昭和(高橋是清(83歳)―大人の風格を鍛え上げた長い不遇時代
原敬(66歳)―無私を貫いた「平民宰相」のサムライ魂 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
18
多くの美学を感じる人たちが紹介されています。生きていく中で信念は必要なものですが、それを貫き通すのはなかなかしきれないと自分を振り返り感じました。2021/05/01
馨
1
表紙の白洲次郎さんのカッコよさに、ノックアウトされました。白洲さんの本も並行して読んだところやったので・・・。 様々な時代の有名人の生き様が書かれていて松平定信の思想なんか超ーーーカッコイイ。残念ながら、現代にはこの本の中の偉人の方々のような人はいないなぁ・・・と思います。昔の人は賢かった・・・。2012/10/31