内容説明
将軍の影武者は600人!?「将軍の顔を正視すると罰せられた」「将軍が通過する道には誰もいなかった」「将軍が飲むお茶にも土下座させられた」徳川幕府は将軍の権威を高めるために、その存在を秘密のヴェールに包んだ。徳川一門を除くと、将軍の顔をまともに見ることができる大名は、ごくわずかであった。「江戸三百年」の安泰を可能にした、幕府の巧妙な仕掛けを、50の視点から解き明かす。テレビや映画では知ることのできない、将軍のほんとうの姿を浮き彫りにする。
目次
第1章 将軍の顔は誰も知らなかった
第2章 将軍に会うのも大変だった
第3章 将軍は江戸城で何をしていたのか
第4章 将軍が江戸城を出ると、何が起こるのか
第5章 将軍の情報は厳重に管理されていた
著者等紹介
安藤優一郎[アンドウユウイチロウ]
1965年生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開。JR東日本大人の休日・ジパング倶楽部「趣味の会」、東京理科大学生涯学習センター、NHK文化センターの講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tatsuya.m
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「御成」での町人の苦労や悪だくみ、、鷹狩、将軍と会う上で作法、御茶壺などなど教科書なんかでは分からない面白い話がいくつも紹介されていた。将軍を神格化する様々な行いがあることで、将軍の権威を長きに渡り保っていた当時の時代を少しではあるが感じれることができた。2013/11/23
うどん太郎
0
徳川将軍の見せ方、演出の仕方、いかにして将軍様の御意向を知らしめるか。興味深かったのは、ただ、凄い人と畏怖させるのではなく、相撲や歌舞伎の興行を一緒に見る機会を作ったことで、親しみや尊敬につながり、結果幕末に至っても江戸庶民の徳川愛が続いたのだろうというところ。将軍に限らず、会社の社長、上司でもおなじなんだろうな。2012/12/29
Ryuji
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★★★★
Masato Jin
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TOKUGAWA検定で家康になったので、徳川家のその後を知る意味で購入。面白い雑学入門書を期待したが、そこまでのものではなく残念。 こういう題材ならば、西洋の王族との比較の方が読みやすく面白かったかも。2012/01/18