内容説明
西欧の先進技術を伝えたお雇い外国人と魂を失わなかった明治人たち―。師弟の交流から浮かび上がる和魂洋才の系譜。
目次
第1章 来日の動機と生活の周辺(お雇い外国人の役割;来日の動機と経緯;生活の周辺と学生観)
第2章 近代日本の礎を築いた人々(フルベッキ・国際法―幕末日本で、身分制の撤廃や平等の思想を説く;ポンペ・近代病院―最初の西洋式病院を造る;ヴェルニー・造船技術―造船界にフランスの産業技術を導入;ヘボン・ローマ字―医者・宣教師として来日、初の和英辞典を編纂 ほか)
著者等紹介
片野勧[カタノススム]
1943年、新潟県生まれ。フリージャーナリスト。日本ペンクラブ会員、日本マス・コミュニケーション学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ようはん
5
幕末〜明治期に活躍した各分野のお雇い外国人を紹介。彼らの弟子達は錚々たる面々でありその功績の大きさがよく分かる。2019/08/01
ゆずこまめ
1
色々な分野で色々な国の人を招聘していたことを実感した。日本に骨を埋めた人、短い滞在だった人、様々だけど、お世話になりました。クラーク先生が意外と短期滞在だったのは驚いた。2022/06/07
新平
1
タイトルの「その弟子たち」からうかがえるように、明治期のいわゆる「お雇い外国人」の技術・学術の伝承にとどまらない、人づくり・教育への大いなる貢献に、読んでいて胸が熱くなる。東大でドイツ哲学を教え明治期の若者に少なからぬ影響を与えたであろうケーベルの言葉をあげておく「世人やその習慣に遠慮するな、汝自身であれ」2013/06/09
じじょ
0
近代史が、おもしろくてしょうがない。彼らの功績を、キーワード拾って、もっと調べてみたい。2014/09/30
yyrn
0
西欧列強の国力を見せつけられたことが「明治維新」の大きな原動力になったわけで、その力をいち早く吸収して新しい日本を建国しようと明治新政府が雇った欧米人約3千人のうち25人のプロフェッショナルについて、その招へい理由や功績が簡素ながら丁寧に解説されている。また彼らから教えを受けた日本人にも言及しており、その高い学習能力があったればこそ「坂の上の雲」を追いかけられたのだろうということがよく分かる本。真摯に学ぶことの大切さを知る。 2013/04/26