日本人はなぜ妖怪を畏れるのか―井上円了の「妖怪学講義」

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784404040992
  • NDC分類 388
  • Cコード C0039

内容説明

妖怪を信じる日本人を恐怖から解放した井上円了、畏怖から日本固有の民俗をさぐった柳田国男、二人の天才の、まったく異なる妖怪学。

目次

第1章 井上円了はいかに妖怪博士となったか
第2章 哲学館の創立と「妖怪学」講義
第3章 妖怪学とはなにか
第4章 もうひとつの妖怪考 柳田国男
第5章 柳田国男の妖怪学
第6章 日本人はなぜ妖怪が好きなのか

著者等紹介

三浦節夫[ミウラセツオ]
1952年生まれ。東洋大学大学院博士後期課程修了。東洋大学ライフデザイン学部教授・井上円了記念学術センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nob

2
本書は3つの内容を持つ。1.真理を愛する立場から妖怪学を創始した、東洋大学の創立者・井上円了の足跡。対して2.民俗学の立場からの柳田國男の妖怪研究。そして3.著者自身による現代妖怪ブーム分析。宗教からは距離を置くが超自然的なものには興味を持つ、という日本人の傾向が「妖怪に魅かれる」ことに関連して触れられる。内容自体は興味深いのだけど、1と2が3に直リンクしていない(著者自身の分析が先駆者二人の研究となんの関連性もなく語られる)ので、読み終えて、本書は結局何が言いたかったんだろう?と思ってしまった。2019/08/04

krnkn-fa

2
必要に迫られて読んだ(趣味半分)。近代化を目指す明治時代の日本。そこに昔から息づく妖怪を科学的に説明しようとした井上円了の奮闘ぶりが伝わってきた。必死だったのかな。妖怪の類は信じる信じない、ではなく「いてほしいな」と思うのだか。長岡藩の精神も受け継いでいるのかな。ブームの火付け役、もっと名が知れてもいい。2013/07/18

しろきいろ

1
図書館。タイトルや表紙のデザインと合ってないような。。淡々と客観的事実が述べられてて教科書のよう。すでに井上円了について興味があってどんな人生を歩んだのか何を残したのか知りたい人にはとても向いている本。勝海舟とも交流のあった人なんだなぁ。2016/09/10

そーすけ

1
38*今やっている「流行り神」というゲームで井上円了の文章が引用されており、興味を持ったので読んでみた。内容の半分は井上円了で、残りは柳田国男と日本人の宗教観など。読みやすくて面白かった。2015/02/08

かながわ

1
井上円了と柳田国男の双方の妖怪に対する姿勢、その比較が分かりやすく紹介されています。筆者自身の現代の妖怪ブームに関する分析に関しては「アッ」と驚くような指摘はなかったです。2012/04/01

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