内容説明
蘇我氏、物部氏、葛城氏、出雲氏、秦氏…。いまなお未知の部分が多い古代豪族の存在は、古代史ファンのみならず、たくさんの人たちを魅了し続けている。おりしも、有力豪族・葛城氏の拠点であるとされる奈良の秋津遺跡や、朝鮮半島にルーツを持つ百済王氏の住居跡・大阪の禁野本町遺跡などで新たな発見が続き、古代豪族の研究も急速に進展している。さらなる注目が集まりゆく古代豪族について、全国に群雄割拠した彼らを「中央系」、「地方系」、「渡来系」に分類し、全十五氏の発祥から、活躍、その後までを徹底解明。わかりやすい入門編のQ&Aに加え、謎につつまれた古代日本のキーマン、継体天皇・聖徳太子・藤原不比等に関する研究の最前線にも迫る。いま、古代国家誕生の源流・古代豪族の正体は、ここまでわかった。
目次
第1章 古代豪族が勇躍した時代(中央と地方;氏姓制度を理解する)
第2章 古代豪族の正体(中央豪族;地方豪族;渡来系豪族;葛城王朝は存在したのか)
Q&A なるほどよくわかるヤマト王権と古代豪族の謎
第3章 古代豪族をめぐるキーマンたち(継体天皇―大和政権の危機を救った王;聖徳太子―虚構説はその後どうなったのか;藤原不比等―天智天皇「御落胤」説の真相)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たたる
2
正直対象をどこに絞ってるのかわかりにくい本。「歴史読本」の文庫化という意味で歴史好きをターゲットにしてるのはわかるんだけど、日本の古代史をある程度知らないと理解できない言葉がポロポロ出てくるけどフォローはないし、かといってその辺をスムーズに理解できる人にとってはあっさりとしすぎた内容になっている。ただ、調べるとっかかりにはちょうどいいのかも。2011/11/08
ぱーぷる・ばんぶー
1
歴史の教科書には出てこないマイナーな豪族も紹介してあるが、そんなに目新しい話ではないなあ。末裔についてはほとんど書いてないのでは?2012/04/21
きろう
1
読者がかなりの知識を持っている前提で話を進めるので少し読みづらい。聖徳太子や藤原不比等の話はすんなり読めたし面白かった。2012/05/09
甘木
0
レベルはそんなに高いわけぢゃないけど、ちょっと説明とばしてる感もあり、気になったとこは自分で調べてまとめるのが無難。地図とか年表とか俯瞰的に捉えられるものがあればなぁ。2013/12/19
Tatsuhiko Teramatsu
0
★★☆☆☆2012/04/15