内容説明
邪馬台国論争から旧石器ねつ造事件まで、古代史の「いま」を問う。
目次
第1章 遺跡には運・不運がある
第2章 纒向遺跡・箸墓古墳偏重の弊害
第3章 秋津遺跡の明と暗―「葛城王朝説」の再評価
第4章 邪馬台国ブームとはなんだったのか
第5章 九州の不遇な遺跡
第6章 旧石器遺跡捏造の反省
第7章 マスコミ古代史がつくった「遺跡」
第8章 4世紀は本当に謎なのか
第9章 幻の古代宮都はどこまで見つかっているか
第10章 「聖徳太子はいなかった」のか
補章 鉄からみる古代史像の再検討
著者等紹介
原田実[ハラダミノル]
1961年広島市生まれ。広島修道高校・龍谷大学卒。出版社勤務、広島大学研究生、昭和薬科大学助手を経て執筆活動に入る。元「市民の古代研究会」代表。日本古代史関係以外にも著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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k_samukawa
3
原田氏は以前古田武彦の下にいた人物(決別した)。この種の本の書き手としては良心的な方で、本書も非常に良くまとまっていた。装幀まわりとかは古くさい感じですが、中味はなかなか良いので古代史好きにはおすすめです。2011/07/26
Stella
2
邪馬台国論争や旧石器捏造事件だけではなく、倭の五王や聖徳太子虚構論争まで扱ってた。2012/02/21
Hiroshi Minami
0
マスコミ史観への強烈な批判本。「批判」は難癖をつけることではなく、資料から丁寧に考察すること。2013/02/11