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衝撃の絵師 月岡芳年―幕末・明治を生きた最後の浮世絵師

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  • サイズ A5判/ページ数 160p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784404040350
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0071

内容説明

血みどろの無残絵、迫力の妖怪絵から麗しき美人絵、気品あふれる歴史絵まで―谷崎、乱歩、三崎が愛した傑作絵画133点を収録。

目次

第1章 血みどろの恍惚―無残絵の世界
第2章 ○○そうな女―風俗三十二相
第3章 躍動する英雄―英雄画のダイナミズム
第4章 妖怪たちの宴―新形三十六怪撰
第5章 狂おしき色恋―描かれた情感
第6章 怪異の百物語―和漢百物語

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

62
「最後の浮世絵師」にして「最初のイラストレーター」と言われて、乱歩や芥川、三島由紀夫に愛されたそうです。構図がとんでもなくカッコいい。確かに全てを線で表現して構図で勝負する浮世絵は、今でいうイラストなんだな。表紙の絵は不老不死の薬を作るため、妊娠中の実の娘の腹を裂く老婆。狂気が淡々と描かれることで、怖さが強調されてくる。個人的には英雄画の方が好きだ。孫悟空の絵は、本気で複製画がほしい。今にも動き出しそうな孫悟空を部屋に飾ったら、元気がもらえそうだ。2022/04/10

なると

58
「最期の浮世絵師」にして「最初のイラストレーター」ということですが、いやー構図がカッコいい。英雄画が色あざやかで、めちゃカッコいい。水滸伝の林冲や魯智深、公孫勝もいた!血みどろ絵は正直こわかった。表紙は秘薬を得るため、身重の実娘を殺す母(人形浄瑠璃が題材)だそう、老婆の狂気の表情すばらしい。生涯でこんなに色々描いたのか…すごいな。 2021/05/28

ヒロミ

50
表紙にもなっている「奥州安達がはらひとつ屋の図」が見たくて読みました。衝撃だったんですが、更に衝撃だったのは解説で「老婆は秘薬を得るために孕った娘を殺し…」とあったこと。生きたまま妊婦を逆さ吊りにしてるんだと思っていたのでなんだかちょっと萎えました(最低)。本当に死んでるんですか?血みどろ絵は全リョナラー必見。滾ります。個人的に面白かったのは様々な階層の女性を描いた「〇〇さうな女」シリーズです。なんだかとてもキュートで味わいがありました。各作品解説があるのでわかりやすい。巻末解説も良かったです。2016/09/22

藤月はな(灯れ松明の火)

38
創意工夫を凝らして拘り、本物に近づけた血の色と割腹した腹からはみ出した内臓や首から血を啜る鬼気迫る猛者達、嬲り殺しで悶絶して死にゆく表情に血の気が引いてクラリとしました。「~そうな女」シリーズは解れた後れ毛や白さの際立つ首筋の艶めかしさなどのドキリとしてしまいます。着物の柄や重ねの色使いもお洒落です。妖怪画や武将や英雄の絵も素敵。2013/03/23

どぶねずみ

37
月岡芳年の画集。生存は1839(天保10)年~1892(明治25)年。最後の浮世絵師で、2月に予習無しで「月岡芳年展」を観たが、そのときに観ることができなかった絵も多く鑑賞することができた。この人は『血みどろ』と呼ばれる作品が有名で、シリーズで言うとまず『魁題百撰相』だろうけど、これはキモい。『風俗三十二相』で描かれる女性は可愛いし、『月百姿』の動物も可愛い。『新形三十六怪撰』はキモ面白い。やっぱり国芳の弟子なんだなぁ。2021/06/06

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