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山岳修験への招待―霊山と修行体験

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784404039897
  • NDC分類 188.59
  • Cコード C0015

内容説明

山岳修験が注目されている。登山やパワースポットのブームが、その背景にあると考えられているが、それだけだろうか。精神的な支柱を見失った日本人が、霊山の厳しい修行によって、新たな自分を見つけたいと考えるようになったのかもしれない。本書では日本の代表的な修験霊山を取り上げ、聖なるパワーの根源を歴史・行場とそこでの修行を解明、また実際にそこで真摯に修行した人の体験もまとめた。霊山に新しい生き方を求める人の手引きとなる一冊。

目次

第1章 山岳修験とは(山岳修験・峰入修行とは何か;峰入はどのようにして形づくられたか ほか)
第2章 修験霊山とその修行(比叡山の篭山行 待真と回峰―比叡山(滋賀県)
高野山の霊所に供花する夏安居―高野山(和歌山県) ほか)
第3章 修行とその体験(千日回峰行で自覚したこと―比叡山(滋賀県)
吉野山中の荒行に悟りを求めて―吉野(奈良県) ほか)
第4章 体験修行へのいざない(山の聖性と体験修行;修験霊山の社寺と修行の実態 ほか)

著者等紹介

宮家準[ミヤケヒトシ]
1933年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科学研究科博士課程修了。文学博士。慶應義塾大学教授を経て、慶應義塾大学名誉教授、國學院大學教授。日本山岳修験学会会長、日本学術会議連携会員。この間、東京大学講師、ハーバード大学客員研究員、ミシガン大学などで客員教授、日本宗教学会会長などを勤める。修験道の研究で日本宗教学会賞、慶應義塾賞、福澤賞、秩父宮記念学術賞(日本学術振興会)など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中峰和

5
修験の研究者、学者として著名な人物が一般人に向けてわかりやすく解説したガイドブック。京都にいると法螺貝をふいて道を歩く山伏たちに出会うことがある。その始まりとして、紹介されることの多い役小角。超能力者のようによく扱われる。歴史的な変遷や民間への浸透も学べたが、京都に住んでいて気になるのは千日回峰を達成した阿闍梨の存在。7年間をかけて修行する千日回峰の1年ごとのスケジュールが阿闍梨によって細かく紹介される。9日間にわたる断食・断水・不眠・不臥の行。7日を過ぎると死臭が漂うという。生死を超えた凄絶さに驚く。2023/07/18

4610tosan

2
現代の山岳修験の入門書として内容の濃いものでした。特に平安期から室町、江戸時代を通じての組織化や政治権力との相互関係、江戸期以降の新興勢力たる講組織など、興味深く読みました。また、必然的に生じた道教風な作法や明治期の天皇中央集権政策による廃止令、現状の古式の形を残す「修行」など通史的にも非常に興味深い内容でした。なぜ人(日本人)は山を目指すのか?それはみんなが行ってるから・・・2017/04/24

Go Extreme

1
起源 発展:役行者開祖 熊野詣隆盛 聖護院掌握 本山当山派対立 富士講 修行 目的:大峰山順峰逆峰 吉野山四門 擬死再生儀礼 即身成仏 修験者役割:神仏同化能力 民衆の相談者 祈祷師 主要霊山特色:熊野 葛城 大峰 出羽三山 英彦山 日光 立山白山 富士 木曽御嶽 石鎚 御許 早池峰 近現代:神仏分離打撃と復興 現代の修行継承 女性参加 体験ツアー 結論:修験道の深遠な歴史 多様な修行 各霊山の独自信仰 精神性 現代的意義:伝統守りつつ新たな展開 日本文化の山岳信仰重要性2025/04/17

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