内容説明
山岳修験が注目されている。登山やパワースポットのブームが、その背景にあると考えられているが、それだけだろうか。精神的な支柱を見失った日本人が、霊山の厳しい修行によって、新たな自分を見つけたいと考えるようになったのかもしれない。本書では日本の代表的な修験霊山を取り上げ、聖なるパワーの根源を歴史・行場とそこでの修行を解明、また実際にそこで真摯に修行した人の体験もまとめた。霊山に新しい生き方を求める人の手引きとなる一冊。
目次
第1章 山岳修験とは(山岳修験・峰入修行とは何か;峰入はどのようにして形づくられたか ほか)
第2章 修験霊山とその修行(比叡山の篭山行 待真と回峰―比叡山(滋賀県)
高野山の霊所に供花する夏安居―高野山(和歌山県) ほか)
第3章 修行とその体験(千日回峰行で自覚したこと―比叡山(滋賀県)
吉野山中の荒行に悟りを求めて―吉野(奈良県) ほか)
第4章 体験修行へのいざない(山の聖性と体験修行;修験霊山の社寺と修行の実態 ほか)
著者等紹介
宮家準[ミヤケヒトシ]
1933年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科学研究科博士課程修了。文学博士。慶應義塾大学教授を経て、慶應義塾大学名誉教授、國學院大學教授。日本山岳修験学会会長、日本学術会議連携会員。この間、東京大学講師、ハーバード大学客員研究員、ミシガン大学などで客員教授、日本宗教学会会長などを勤める。修験道の研究で日本宗教学会賞、慶應義塾賞、福澤賞、秩父宮記念学術賞(日本学術振興会)など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
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