明石元二郎大佐―日露インテリジェンス戦争を制した天才情報参謀 帝政ロシア破壊工作報告書を読み解く

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明石元二郎大佐―日露インテリジェンス戦争を制した天才情報参謀 帝政ロシア破壊工作報告書を読み解く

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784404039644
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

内容説明

初の現代訳『落花流水』一挙掲載!ヨーロッパを股にかけた大謀略「明石工作」の全容を記した極秘文書―小説より面白いスパイ報告書。

目次

第1章 ヨーロッパ列強の世界侵略でアジアは餌食に
第2章 ロシアの大膨張と南下政策
第3章 西欧列強の中国・朝鮮争奪合戦
第4章 陸軍参謀本部の父・川上操六のインテリジェンス
第5章 明石工作全文『落花流水』(現代訳)を読み解く
第6章 『明石工作』と日露インテリジェンス
第7章 日露戦争最大の勝因は日英軍事インテリジェンス
第8章 『明石工作』の現代への教訓―トップリーダーのインテリジェンス

著者等紹介

前坂俊之[マエサカトシユキ]
1943年、岡山市生まれ。静岡県立大学名誉教授、ジャーナリスト、ノンフィクション作家。慶應義塾大学経済学部卒、毎日新聞社に入社。情報調査部副部長を経て1993年より静岡県立大学国際関係学部教授(メディア論)。日本記者クラブ会員。ジャーナリズム、社会、政治、経済、歴史、犯罪と幅広い分野を研究。2009年に同大名誉教授に。毎日ブログで歴史、時事問題の記事を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ようはん

17
日露戦争の勝利の要因として明石元二郎大佐による反ロシア勢力と連携した諜報や扇動工作によるロシア内部の撹乱もあったが、そもそもは当時の日本自体が情報工作の整備に本腰を入れていたのもある。しかし日露の勝利に驕ったのか後進が上手く育たなかったのかその後の進歩がなく太平洋戦争の敗戦を招き、今もそういった国際的な情報戦に遅れをとっているのが悔やまれる。2021/04/23

トマシーナ

3
日露戦争が勃発した背景を日本側からだけでなく、ロシア側からも説明されており大変解り易い。明治維新後、まだ世界デビュー間もなかった日本だからこそ、諜報活動を持って世界情勢を知ること必要性を鋭く感じ取っていたのではないだろうか。それが太平洋戦争では全く生かされていなかったことは遺憾である。明治時代のインテリジェンスをそのまま持続させていたら、太平洋戦争は起こらなかったのかもしれない。2018/06/09

けんし

3
日露戦争時、欧州でインテリジェンス工作を実践。報告書落花流水の現代語訳付。明石大佐だけでなく政府、軍の上層部がインテリジェンスを備えていたか。当時の政府は無線技術を独自に開発したなど、へえ♪2016/01/13

kazn777

2
日露戦争時の対ロシア情報工作、国内騒擾工作、帝政破壊工作の中心人物明石元二郎大佐の活動記録。その背景には、インテリジェンスを最重要視する児玉源太郎大将を中心とする国家を挙げての工作支援があった。惜しむらくは、日本のインテリジェンスは日露戦争を頂点として衰微していき、太平洋戦争時には、全く機能していなかった。そして日露戦争の勝利には、日英同盟の共同インテリジェンス戦略が大きく貢献していたことが理解できる開悟の一冊。 2013/04/27

bibi

1
メインは対露工作報告書「落花流水」の現代語訳で、その前に日露戦争へ至るまでの世界情勢と当時の陸軍の状況や人物紹介を置き、最後は勝因の考察と現代への教訓で締めくくられている。優れた人物同士の連携プレー、上に立つ人間の合理的論理的思考、正確な情報を入手し入念な準備によって買った日露戦。その後、勝利に驕り思考停止した次世代による無謀な開戦と敗戦。今の政治屋さんに聞かせたい話ばかりだった。海底ケーブルの話は初めて聞いて驚いた。2024/01/11

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