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新人物ブックス
ニッポンの河童の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784404039231
  • NDC分類 388.1
  • Cコード C0039

内容説明

キュウリが好きで、相撲が好き。日本人の身近に住み、常に交渉を持ってきた河童。日本各地に伝承が残り、親しみ深い妖怪であるはずの河童だが、案外と謎だらけである。河太郎、ガラッパ、エンコウなど、河童の名称は多く、見た目も緑色とは限らず、行動も単一ではない。河童の全貌はなかなかつかめない。日本の文化の奥深くに潜む、河童を追いかけ、その実像に迫る。

目次

第1章 河童の肖像―民間伝承の河童(河童プロファイリング;河童たちの伝説 ほか)
第2章 河童の歴史―河童以前の姿(河童はどこから来たか;河童イメージの成立 ほか)
第3章 河童の現代―創作の中の河童(小説・絵画の河童;河童マンガ、世にはばかる ほか)
第4章 再度、河童を追う(河童研究史;河童とは何者か ほか)
第5章 河童の正体を求めて(現代河童考;河童は絶滅したか?)

著者等紹介

飯倉義之[イイクラヨシユキ]
1975年、千葉県生。國學院大學大学院修了。現在、国際日本文化研究センター機関研究員。専攻は民俗学・口承文芸学。世間話・都市伝説研究の一環として怪異・妖怪文化研究を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yohiiiidayo

8
河童についての各地の伝承と歴史、 そして作品やキャラクター利用について コンパクトに説明してあります。 河童が好きな方は読んで損はないと思います。 表紙が好き。2016/08/17

kenitirokikuti

6
図書館にて。京極夏彦『今昔百鬼拾遺 河童』を読んだあと、いくつかカッパものを借りた。鬼・天狗・狐(と狸)などと比べると、「河童(かっぱ)」の成立はずっと新しい。もちろん、水に関係する化け物はさまざまあるが、江戸時代の本草学によって水虎や河伯などとひもづけされたのが転期である▲江戸時代の戯作では少年の尻子玉するやつが多かったが、いま下火だなぁと思った。妖怪絵は水木しげるが強いが、河童については清水崑〜小島功。カルビーかつぱえびせんには河童絵ついてないが、最初のかっぱあられは清水崑『かっぱ天国』絵つき2023/09/13

印度 洋一郎

1
誰もが知っているのに、誰も実物を見たことがない(のだろう)、謎の存在、カッパ。その語源、起源、変遷をコンパクトにまとめた、「カッパとは何か?」に関する便利なガイドブック。日本の妖怪三大メジャー(鬼、天狗、河童)の中でも、江戸時代になってイメージが固まった新顔で、その頃から目撃談が激増するというから、ほとんどUFOみたいなもの。只、フォークロアの常なのか、この本でも河童の具体的なイメージがどこからきたのは謎だ。どうも江戸時代の本草学者達が、各地の水辺の妖異を総称して、”河童”と呼んだのが始まりらしいが。2010/12/03

ののじ

0
各地に伝承があり、抜群の知名度がありながら誰もその正体を知らない謎の生き物河童。河童は人と自然、学問と娯楽を結ぶものなのかな?それにしても河童の銅像、キャラ、マンガ、本、沢山あるんだな〜w2013/03/15

fuchsia

0
乱暴にまとめると、「河童という妖怪が成立したのは江戸期」だが「それは河童的な水妖のイメージの集合体」であり「近年は町おこしの有力な担い手」らしいです。著者陣が皆70年代生まれなので、最近の河童キャラクターについてが詳しい。アランジアロンゾで止まってましたわ、ワタクシ。2010/11/15

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