新人物文庫
サガンという生き方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784404039187
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C0195

内容説明

幸福なときが正しくて不幸なときは間違っている―破滅するのは私の自由です。フランソワーズ・サガン。十八歳で『悲しみよこんにちは』を出版し、鮮烈にデビュー。世界的な名声と莫大な印税、洒落たライフスタイル、スポーツカーと大事故、二度の結婚と離婚、ウイスキーと薬物依存、ギャンブルと経済的困窮、そして生涯を捧げた文学への愛。類まれな文学的才能と絶対知性で、エレガントにものごとの本質をつき、偽善のない言葉で人生の真実に迫る「サガン哲学」。サガンの名言・名文たっぷり、優しき香りただよう一冊。

目次

サガン哲学を知っていますか
試練が人を養うというのはまったくの嘘です
幸せとは自分のしていることを恥に思わない状態です
優しさのない人は相手ができないことを求める人です
安心、安定、安全は人生の敵です
情熱的な恋愛は七年以上続きません
貯金する人は信用できません
子どもをもつことは死ぬ自由を失うことです
人生を怖れずにいる人は怖い人です
過剰のあとにしか本当の充足はないのです〔ほか〕

著者等紹介

山口路子[ヤマグチミチコ]
1966年東京生まれ。大学卒業後世界史講師を経て92年にアートサロン「時間旅行」設立、レクチャーや美術展の企画等を行う。活動休止後2001年に軽井沢に移住。講演テーマは「表現者として生きた女性」「画家とモデルの情熱恋愛」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ykmmr (^_^)

154
様々な『女性』を描き上げる山口さんが、一番お好きなのは、サガンのようだ。10代で『寵児』として文壇デビューした彼女は、その『自由』に満ちた人生ながらも、その『自由』と後の『波乱』を自分の『言葉』でしっかり表現出来たようだ。処女作品のプロデュースにも関わり、個性的な風貌となり主人公(セシル)を演じた女優にも彼女らしい『言葉』と『配慮』を残している。この本は、処女作ともう1つくらい、サガンの作品を拝読してから読むと、さらに良く理解出来ると思う。2022/12/12

ベイマックス

67
図書館本。『悲しみよこんにちは』しか読んだことないな。なんだかすごい人生だな。◎ナチスのブルドーザーの話しは、ゾッとした。◎薬物依存かぁ~。日本でも、禁止薬物になる前は常習していた作家いたしね。薬がなければ生み出されなかった作品なら、なくてもいいと思うか、薬の影響によってでも作品は作品か(何言ってんだか?うまく表現できない)。◎サルトルってそんな最近の人だったんだという驚き(サガンと関係ないけどね)。2020/08/18

Y2K☮

53
愛と孤独の天才。19歳で世界的なベストセラー作家となり、22歳時に自動車事故で死にかける。23歳、ルーレットで稼いだ800万ドルで家を購入。30歳にしてバツ2。不足よりも過剰を愛し、想像力の無い人や慣例への盲従を嫌う。道徳などどこ吹く風、金銭にも名誉にも頓着せず、破滅するのは私の自由と嘯く矜持は限界に挑み続けたジム・モリソンに通ずる。己の内なる声に従って変化を繰り返した反面、作家としては同じテーマを延々掘り下げた。この点は中村文則と重なる。今まで気づかなかったが、この人も私にとって特別な存在かもしれない。2016/01/26

Y2K☮

32
「悲しみよ、こんにちは」が鮮烈過ぎた。著者の見解も一理あるが、やはりサガン文学はワンパターン。だが主題が不変なことと超早熟だったことが歳を重ねるにつれて不利に働いたのも確か。変な話、22歳時の交通事故で死んでいたらランボーやラディゲ級の儚い伝説になり悪く言う人もいなかった。でもサガンはよれよれになりながらも69歳まで生き切った。私はむしろそこに敬意を抱く。もっと生きたい遊びたいと願って何が悪い。誰に何を言われようと天寿を全うしていいのだ。書きたいことは山ほどあったはず。処女作を超える小説とか。私も書こう。2020/11/14

赤星琢哉

31
なんとも豪快な人だ。18歳で「悲しみよ、こんにちは」でデビューし、一気に莫大な資産と名声を手にいれたサガン。スピード狂、ギャンブル好き、薬中、バイセクシャル、物欲がなく、人には金を惜しまない、常に色恋沙汰があり、自由と孤独を愛し、恐れた人生。何よりすごいのは、どんな苦境があろうと、コツコツと自分の信念に基づき、作品を作り続けてきたことだろう。不足よりも過剰すぎる方が大切、という信念が印象的。自分の人生を突き進む力強さを感じる。そして最後まで走りきった。2017/05/05

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