内容説明
斉明天皇陵であることがほぼ確定した牽牛子塚古墳発掘、飛鳥水落遺跡での日本最古の漏刻遺構発見などに携わった考古学の第一人者が、邪馬台国論争、旧石器捏造事件、年代測定法など、古代日本の重要論点を語りつくす。
目次
古代は現代とつながっている!
旧石器時代の実像を復元する
縄文時代の人々の暮らし
渡来人による農業革命が生んだ弥生時代
弥生時代の戦争と宗教
邪馬台国と卑弥呼の実像
「倭国」誕生と前方後円墳
倭の五王の時代と国際情勢
巨大古墳の時代とヤマト王権
文字資料を考古学から読み直す
飛鳥・藤原京時代と「日本国」「天皇」の誕生
著者等紹介
木下正史[キノシタマサシ]
1941年(昭和16)、東京生まれ。64年、東京教育大学文学部卒業。69年、同大学大学院修了。奈良国立文化財研究所にて、70年から90年まで飛鳥藤原地域の発掘調査に携わる。現在、東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うずまき
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いつ頃から日本列島に人類が定住し始めたのか、から始まり、大宝律令制定の701年までの流れを、考古学をメインに、文献とも照らし合わせながら、日本という“国家”の初段階が、どのような流れで出来上がっていったのかをわかりやすくまとめてある入門編。『“歴史”いう物の性質』にも触れている、なかなかの良書〜。自説を語る際の「私はこう思っています」という点を明確にしながらの語り口が好感。701年で話(講義)を終わらせたところには納得の胸熱…。やや、そこもうちょっと掘り下げて〜!という点もあったけど、入門編としては充分。2012/06/22
mimm
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んー古代検定とか受ける時の参考に丁度いいのかなという感じ。わくわくとか楽しい♪っていう感じはないなぁ。2011/12/04