内容説明
幕末・明治・大正・昭和の懐かしい京都。志士たちが駆けぬけた動乱の京都。
目次
1部 幕末・明治に写された京都名所・旧跡(古都洛中の今昔物語;古都洛東の今昔物語;古都洛北の今昔物語 ほか)
2部 古写真でたどる幕末京都の事件帖(新選組残照;坂本龍馬の襲撃;天誅事件の嵐 ほか)
3部 懐かしい大正・昭和初期の京都(志士たちの密議処;洛中の遊郭 島原;懐かしい京都の風景)
著者等紹介
結喜しはや[ユウキシハヤ]
京都府京都市生まれ。神戸学院女子短期大学文芸科卒業。幕末維新研究家・紀行作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オリーブ
9
京都は何度か訪れているが、旅行なので1日2日くらいしか滞在出来ず、いつも慌ただしく終わってしまう。出来れば1週間はかけてゆっくりじっくりと歴史を感じながら散策したい。博物館による昔の写真が多く載っていた中で“個人蔵”の写真もあって京都住まいの方が羨ましく思っていたらあとがきに京都に住んでいる方にとって「京都の歴史」はあまりにも近すぎて 見えなかった部分もあるとのこと。そんな部分にも京都の奥深さを感じた。2015/10/23
田中峰和
4
明治時代も観光名所は人力車が客待ちしていた様子。神社仏閣の前で佇む車夫の姿が目立つ。2部の古写真でたどる幕末京都の事件帖がとくに面白い。新選組発祥の地「八木邸」は今も観光施設として残るが、就寝中に襲撃された芹沢鴨の部屋も紹介される。小説でよむだけでなく、写真で見るとさらに臨場感が増してくる。龍馬が襲撃された寺田屋は類焼後も現存するが、彼が逃げた材木置き場の写真まで掲載されているのには驚いた。天誅事件で有名な本間精一郎はもちろん写真ではないが、生首図まで紹介。逃亡した先斗町から木屋町への通路は面影を残す。2022/02/02