内容説明
結婚政策で版図を拡大したハプスブルク家が健康・長寿を維持できたのは偶然だったのか?彼らは何を食べて長く歴史に足跡を残すことができたのか?これまで語られなかったハプスブルク家の歴史に「食」から迫った力作。
目次
第1章 皇帝たちの食卓(ハプスブルク家の夜明け―中世オーストリアの食卓事情;メロンを食べて死んだ皇帝―フリードリヒ三世 ほか)
第2章 宮廷料理の舞台裏(ウィーン宮廷料理の成り立ち;宮廷台所で働く料理人たち ほか)
第3章 華麗なるウィーン宮廷菓子(その歴史;ハプスブルク家の甘い物好き)
第4章 栄華の象徴―食器と銀器の饗宴(王朝の華麗なる食卓文化;磁器・ガラス器 ほか)
著者等紹介
関田淳子[セキタアツコ]
ハプスブルク家研究家。日本‐オーストリア食文化協会顧問。民間企業研究所勤務後、ドイツ・ミュンヘンに在住。帰国後ハプスブルク家についての文筆・講演活動を行うかたわら、ハプスブルク家に関するテレビ番組に関わる。2006年、愛媛県にオープンした「宮殿食文化博物館」を監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちぃ
11
食べ物やお菓子の名前をネットで調べながら読みました。勉強となる一冊です。2022/09/06
ちぃ
6
ブリオッシュ(小ぶりな山形パン)。ハプスブルク帝国の宮廷では相次ぐ戦乱のさいに宮廷の銀食器をい潰したとか。2023/02/07
チェコ
4
美味しそうだけど、超高カロリー。エリザベートの肉ジュースは度肝を抜かれました。スイーツの写真がもっとたくさんあれば良かったな!2013/10/18
takakomama
3
ハプスブルク家の食事や晩餐会のメニューの品数と肉料理の多さに驚きました。皇帝たち、特にマリア・テレジアの食欲がすごい! 食器やテーブルクロス、ナプキンの使用量も桁違いです。 2019/11/19
ぞるば
3
おもいのほか歴史の本で勉強になりました。巻頭の写真がしょぼくておいしそうに見えない。写真の技術はともかく、解像度が低いものがあって、それはどうかと思う。モノがないから仕方ないのかもですが、結局どういう食事風景だったのかはよくわからなかった。しかし、オリオ・スープのすごさはよくわかりました。あと、みんな甘いものが好きだったこと。当時のレシピの分量は過剰だったこと。それから、カトラリーやナプキン、クロスの話も面白かった。2017/07/02