内容説明
成功。挫折。―そして、投獄。中国公安当局の監視を潜り抜け、北朝鮮難民をベトナム国境から逃がす―。日本人青年と脱北者の緊迫の逃避行が始まった。
目次
序章 中国・南寧
第1章 北朝鮮から来た姉妹
第2章 ハルピン出発
第3章 中国脱出
第4章 拘束
第5章 入獄
第6章 看守所というところ
第7章 裁判、そして出所
終章 北朝鮮から戻ってきた女たちの今
著者等紹介
野口孝行[ノグチタカユキ]
1971年、埼玉県生まれ。米国アーカンソー州立大学政治学部卒業。その後、メーカー、商社勤務などを経て2002年、「北朝鮮難民救援基金」に参加。脱北者救出活動に携わる。現在、編集者・ライターとして活動する傍ら、同基金理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遥かなる想い
113
北朝鮮難民をベトナム国境に逃した日本人青年の逃避行の記録である。 中国国内の不気味さとは裏腹に、共存する漢族と朝鮮族のありようが興味深い。 逃避行、そして逮捕、拘束、裁判などの日々が 克明に語られる…今 北朝鮮・中国で何が 起こっているのか?改めて 近隣の不気味さを 実感する…そんな本だった。2022/03/23
よしじ乃輔
4
北朝鮮から中国へ逃れた脱北者をベトナムへ逃すため、脱北者支援団体一員の著者が同行し中国公安に捕まる。前半は脱北者との面会〜ベトナムまでの道程、後半は裁判及び獄中。どこを切り取ってもノンフィクションのよう。非常に貴重な記録ではないでしょうか。獄中での食べ物は分け合う文化を実践している中国人エピソードが印象深い。獄中は暖を取るために花壇の木を便器で燃やしたり、花壇で大蒜栽培をしたりと日本に比べ自由度が高く驚く。2023/04/07
ぐだぐだ
1
選択肢のない世界はそれほど辛いのか。思えばずうーっと、そのような生活を強いられた人たちいるんだな。2019/08/23
takao
1
中国に投獄された日本人の脱北支援者2017/11/21