- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムージョ
1
書き入れの現代語訳がついた春画集。春信、歌麿、北斎と有名どころの組物が紹介されている。春画なので当然そういうシーンを描いているのだが、全体的に日常感がある作品が多く、夫婦らしき男女の交情も目に付く。作家ごとの趣味が出ているのか、歌麿は前戯に、北斎は擬音にこだわりがあるようで面白い。女子大生と春画を読んでみませんかという煽り文句は現在では使えないだろう。2022/05/22
ちっこい まつき
1
組物五作の現代語訳と解説が書かれているこの本は、鈴木春信の「風流座敷八景」の解説が一番手が込んでいると思う。オリジナルの中国伝来の水墨画「瀟相八景」を座敷の情景にもじった狂歌があり、それを仲立ちとしながら春信が描いた「座敷八景」を本人がパロっているという、意味が二重三重に込められている非常に興味深い春画だった。ただ、詞書きが江戸の風俗に密着していて面白いのは、どちらかというと歌麿の「ねがひの糸ぐち」や北斎の「富久寿楚宇」。歌麿の「ねがひの糸ぐち」は、紫などの退色しがちな青系がきれいに残っていて美しかった。2011/02/07
-
- 和書
- 建築設備 (第3版)